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手になじむ曲線デザインの光学4倍ズーム機――「IXY DIGITAL 800 IS」レビュー(3/5 ページ)

キヤノンの意欲作「IXY DIGITAL 800 IS」を使ってみた。ベストセラーシリーズが初めて光学手ブレ補正と高感度モードに対応し、すでに高い評価と人気を集めている製品だ。その本当の実力はどうなのか。

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ボタンタッチで最高ISO800を選択可能

 ISO感度は、この春に出たほかのキヤノン機と同じく最高ISO800に対応する。背面の十字ボタンの上を押すと、オート/高感度オート/ISO80/100/200/400/800の7段階が順に切り替わる。従来モデルの最高ISO400に比べてわずか1段の違いとはいえ、手ブレや被写体ブレを低減できるメリットは大きい。

 明るさに応じて自動的にISO200までアップする「オート」とは別に、最高感度のISO800まで自動アップする「高感度オート」が用意されているのも便利だ。

 ただし細かいことをいうと、感度選択の操作性にはもう一工夫欲しかった。例えば、「オート」から「高感度オート」に切り替えるにはボタンを1回押すだけでいいが、逆に「高感度オート」から「オート」に切り替えるにはボタンを6回も押さなければならないのが面倒に感じる。

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十字ボタンの上を押し、高感度オートを選択した状態

 また、シャッターボタンを半押しした際、液晶モニター上にシャッター速度が表示されるのが、低速シャッター時のみに限られるのが不自由に思う。そもそもIXY DIGITALは、簡単操作で手軽に扱うフルオートデジカメであり、機能を駆使するマニュアル志向のデジカメではない。したがって、絞りやシャッター速度といった不要な情報は表示しない、というのがメーカーの考えだろう。だがそうはいっても、撮る際にシャッター速度が分かったほうが便利なケースもあるはずだ。

 モードスイッチを回すと、再生モードのほか、フルオートモード、露出補正などができるマニュアルモード、シーンモード、動画モードの計5モードを選択でき、シーンモードではさらに「スノー」や「ビーチ」など11モードを選べる。

 そのほか、秒数と枚数を指定できるセルフタイマー、9点から自動的に測距点が選ばれるAiAF、最長15秒の長秒時撮影、発色傾向をカスタマイズできるマイカラー、16:9のワイドモードなどの機能を備える。

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高感度オートで撮影。雨天だったので感度が上がり、シャッター速度は1/160秒になった
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高感度のノイズを避けるためにISO200に切り替えて撮影。シャッター速度は1/60秒
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ISO400を選び、マクロモードで撮影。ワイド側最短2センチ、テレ側最短40cmの接写ができる
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水族館の魚をISO400で撮影。薄暗い場所でもAFは比較的スムーズに作動する
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十字ボタンでは、ISO感度のほか、マクロ/遠景モード、セルフタイマー/連写、ストロボモードの設定ができる。光学ファインダーの搭載はこのクラスでは今や希少
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撮影後に発色をアレンジして新規保存する「レタッチマイカラー」機能。より高彩度の「すっきりカラー」や自然な色の「すっきりカラー」、セピア、白黒などを選べる

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