“W-ZERO3でロケフリ”を見てきた
ウィルコムの人気端末「W-ZERO3」に上位機種が登場。夏には「ロケーションフリー」のクライアントとして機能させるソフトも発売される予定だ。“W-ZERO3でロケフリ”がどれだけ楽しめるのか、一足先に体験してきた。
ウィルコムが6月6日に発表したW-ZERO3(WS003SH)のハイスペックバージョンが「W-ZERO3」(WS004SH)。発表会場にはソニーのロケーションフリーベーステーションから映像を配信、WS004SHで再生するデモが行われていた。
ソニーと加賀電子、ACCESSは5月に共同で発表会を行い、Mac OS/Pocket PC上でロケーションフリーが再生可能なプレーヤー(クライアントソフト)を披露している(関連記事)。そこの会場でもW-ZERO3をクライアントにしたデモが行われていたが、今回、新製品の発表とあわせて、W-ZERO3で利用可能なロケーションフリー用プレーヤーが提供されることがウィルコムより正式にアナウンスされた。
提供されるプレーヤーはACCESSの「NetFront ロケーションフリープレーヤー」(仮称)で、発売時期は今夏。価格は未定で、発売元はACCESSとなる見込み。α版のプレーヤーソフトがインストールされたデモ機の映像はかなりドットの粗い印象だったが、それは会場で配信されていた映像がQVGAで、W-ZERO3のVGAディスプレイに拡大表示しているためだった。
画面の粗さは気になるものの、コマ落ちするようなことはなく、まずまず快適な番組視聴が楽しめるという印象。将来的にはVGA解像度の映像を映し出せるようになるとのことだが、発売時にはQVGA解像度の映像をウィンドウ表示するスタイルになる可能性が高いという。
ネットワークに関しては、PHSと無線LAN、どちらを利用しても快適に視聴できるよう、設定項目が設けられる予定だ。なお、現在ロケーションフリーに対応したポータブルデバイスとしてはPSPが存在しているが、「(W-ZERO3のプレーヤーを利用しても)PSPと全くの同一仕様にはならない」(ウィルコム)とのこと。
発表されたWS004SHはメインメモリの増強(128Mバイト→256Mバイト)、カラーバリエーションの追加、電子辞書機能の搭載などが主なトピック。ウィルコム自身が独自のW-ZERO3対応ASPサービスを8月に開始するなど法人ユーザーの利用促進を狙った取り組みが目立つが、個人ユーザーの獲得も積極的に進める方針だ。
「ロケーションフリーへの対応をはじめ、個人ユーザーにアピールするAV機能の強化はほかにも計画しており、個人ユーザーの拡大はぜひとも進めていきたい。現在はソフトウェアのインストールによって機能を拡張しているが、将来的には法人/個人の利用に適したハードウェア構成をそれぞれ用意することもあるかもしれない」(同社)
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