レビュー
超高感度で撮れるスナップデジカメ――「FinePix F30」:レビュー(2/4 ページ)
富士写真フイルム「FinePix F30」は、コンパクトデジカメとしては最も感度が高いISO3200を実現し、失敗の少ない写真が撮れるカメラだ。独自のCCDと処理回路の性能はどんなものか、検証してみよう。
内蔵フラッシュの調光性能が向上
もうひとつの進化のポイントは、「iフラッシュ」と呼ぶ新技術によって内蔵フラッシュの性能が向上したこと。フラッシュオンで撮る場合、被写体までの距離や被写体の占有率が複合的に解析され、フラッシュの発光量と感度が自動制御される。近距離の人物が白とびしたり、背景が暗くなったりすることが従来に比べて少なくなった。
また、今年3月発売の「FinePix V10」で好評だった「高感度2枚撮り」機能を受け継いでいる。シーンポジションのメニューから「高感度2枚撮り」を選ぶと、1回のシャッターでフラッシュ発光と非発光の2枚を連続して撮れる。フラッシュを使う使わないか迷うシーンでは重宝する。
シーンポジションには、このほか「花火」「夕焼け」「スノー」「ビーチ」「水中」「美術館」などの計15モードが用意される。これまでのFinePixシリーズは、シーンポジション(シーンモード)にあまり力を入れていなかったが、今回の改良で選択肢がより増えた。他社のシーンモードと同じく、選んだシーンに応じて画質や露出の傾向が最適化されるので、気楽に撮るにはこれらのモードを使えばいい。
一方、より上級者向けのモードとして絞り優先AEとシャッター優先AEモードが揃う。背面右下に新設した露出補正ボタンを押して設定画面を表示し、十字ボタンの左右で絞りまたはシャッター速度を、十字ボタンの上下で露出補正をそれぞれ調整できる。
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