「au Music Port」で楽曲を準備する:短期集中ロードテスト ウォークマンケータイ「W42S」
国内では初めて、“ウォークマン”を名乗る携帯電話「W42S」。ポータブルプレーヤーとしての使い勝手はどの程度か、実際に利用しながら確認してみることにした。まずは楽曲の転送からだ。
国内で販売される製品としては初めて、“ウォークマンケータイ”を名乗るKDDI(au)の携帯電話が「W42S」。「ウォークマン」としての使い勝手はどうなのか、毎日実際に利用しながら確認してみることにした。
W42Sの特徴はなんといっても、名前の通り「ウォークマン」ブランドを冠した音楽再生機能。1Gバイトという大容量のメモリを内蔵するほか、最大2GバイトのメモリースティックDuoを装着可能で、着うたフルはもちろんのこと、CDから楽曲をインポートしても楽しめる。
スライドタイプのボディは同じくソニー・エリクソンの「W31S」をほうふつさせるデザインだが、本体下方に設けられている「ミュージックシャトル」が“ウォークマンらしさ”を主張している。このミュージックシャトルの使い心地も気になるところだ。
パッケージは、マニュアルや各種ソフトの入ったCD-ROMのほか、充電スタンドを兼ねるUSBクレードル、本体と同色のリモコン、ヘッドフォンなどが含まれている標準的な構成。ヘッドフォンは最近愛用者の多いカナル(耳栓)型ではなく、一般的なインナーイヤータイプだが、標準付属品にありがちな安っぽさはなく、好感が持てる。
「au Music Port」から楽曲を転送する
本製品では大きく分けて3つの音楽の入手方法が用意されている。ひとつは端末から直接「着うたフル」を購入する方法、もうひとつは付属ソフト「au Music Port」を利用して音楽配信サイト「LISMO Music Store」などから入手する方法、もうひとつの付属ソフト「SonicStage CP」を利用して既にPCのHDDに存在している楽曲をインポートする方法だ。
すっかりおなじみの感もある着うたフルは割愛して、まずはLISMO Music Storeから曲を買ってみた。このau Music Portはレビュー記事で既に紹介したが、音楽配信サービス「LISMO Music Store」へアクセスできるほか、着うたフルなどを含めた携帯電話のデータバックアップ、アドレス帳機能なども備えており、総合プラットフォームとして機能する。
音楽配信サービスとしての全体的な使い勝手はiTunesやMoraといった既存の音楽配信サイトとさほど変わらないように感じたが、決済時に携帯電話を必ずUSB接続しておく必要がある。これは、LISMO Music Storeの決済方法が現在のところ、携帯電話の利用料金と楽曲代金を合算して支払う「まとめてau支払い」のみとなっているからだ。
購入した楽曲は「MUSIC Library」で確認でき、画面右上の「シンクロ」ないし「ケータイに転送」を押せば携帯電話のメモリにも曲が転送される。ちなみに、LISMO Music Storeから購入した楽曲はリス、着うたフルで購入してPCへバックアップした楽曲には音符のマークがついている(区別することにあまり意味はないように思えるが、区別されている方が気分的にはいいかもしれない)。
CDからのリッピングも可能だ。au Music Portを起動した状態でCDをセットすると自動的にリッピングが行われる。エンコードされるファイルの形式は選択できず(独自形式のKDRファイルのみ)、音質も高音質(標準)/エコノミー/スタンダードの3段階に調節できるだけ。ちなみに、「高音質」で8分25秒の曲を取り込むと、約2.9Mバイトの.KDRファイルが生成される。
ちなみに、au Music Portはフォントサイズがかなり小さめで(これは筆者のPC利用環境のせいでもあるのだが)、解像度の高いディスプレイを使っているとかなりツライ。筆者は1400×1050ピクセルの解像度を利用しているが、アルバム名やアーティスト名に半角カタカナが使われていると非常に読みにくい。
携帯電話の内部メモリをどれくらい消費しているかも表示されており、1画面から得られる情報量はかなり多いのだが、高解像度表示ではこのフォントの見づらさがネックになる。画面カラーを変更する機能をつけるぐらいならば、フォントサイズの切りかえ機能が欲しかった。
次回はもうひとつの転送ソフト「SonicStageCP」を使って手持ちのMP3も転送した後、いよいよ“ウォークマン”として持ち出す予定。
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