レビュー
手ブレ補正に対応した1020万画素機――ソニー「α100」:レビュー(2/4 ページ)
ソニーとしては初となるレンズ交換式のデジタル一眼レフ機「α100」を使ってみた。ボディ内の手ブレ補正機構、アンチダスト機能、画像処理エンジンBionz、1020万画素CCDなど見どころ盛りだくさんのデジカメだ。
手ブレ補正をアンチダストに応用
従来機α-7 DIGITALやαSweet DIGITALにはなかった新しい試みとして、α100では手ブレ補正機構をゴミ除去に応用している。レンズ交換などの際にボディ内に侵入したゴミやホコリが、撮像素子の前面にあるローパスフィルターに付着し、画像に写り込むことはデジタル一眼レフ機に共通した悩みだ。これに対してα100では、カメラの電源を切るたびにCCDユニットを振動させ、ゴミなどが付きにくくしている。
加えてローパスフィルターには特殊なコーディングを施し、静電気の帯電を防止してゴミの吸着を防いでいる。実をいうと、メーカーから届いた貸出機をそのまま使ったら、最初に撮った数10カットには小さなゴミが写りこんでいて一瞬ギョッとした。だが電源のオンオフを繰り返すうちに除去されたのか、後半のカットではゴミの写り込みはなくなっていた。
まったくゴミが付かないのではなく、あくまでゴミが付きにくいシステムである。アンチダスト機能の効果はあるとはいえ、大切な撮影の前にはメニューからクリーニングモードを実行した上で、ブロアでゴミを吹き飛ばすなどの簡単な清掃をしたほうがいい。そのメンテナンスの手間や頻度が、アンチダスト非対応の他機種よりも少ないというわけだ。
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