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システム設計者を襲うネット社会の罠――「ファイヤーウォール」新作DVD情報

“闘う男”ハリソン・フォード主演の王道サスペンス・アクション。家族を人質にとられ、自身が設計したセキュリティ・システムへの侵入を強要された男の孤立無援の戦い。

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ファイヤーウォール 特別版

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 もはや現代人に不可欠となったインターネット。それに伴い、ハッカーたちによる絶え間ない侵入や顧客データの流出など、犯罪への恐怖も増幅する。例えば、ネット・バンキングが当たり前のように行われているこの時代、銀行のネットワークは4分に1回狙われているという。それに対抗するのが、監視カメラやアクセスコード、外部ネットワークからの不正侵入を阻止するファイヤーウォールというわけだ。でも、何事にも欠点や抜け道は存在する。そんなインターネット社会の盲点をついたサスペンス・アクションが本作である。

 コンピュータ・セキュリティの専門家、ジャック・スタンフィールドは、シアトルに本拠点を置くランドロック・パシフィック銀行に勤めている。彼が設計した盗難防止用コンピュータ・システムは業界屈指の高性能を誇り、ますます巧妙を極めるハッカーたちの脅威から、銀行の資産を守っていた。

 ある日、見に覚えのないネット・ギャンブルの取り立てをされ、さらに彼の自宅を武装グループが急襲。一味のボス、ビル・コックスはジャックと彼の家族を1年以上にも渡り監視し、毎日の行動を探っていたのだ。ビルはジャックの妻子を人質にとり、ある協力を要求する。それはジャックが開発したセキュリティ・システム、ファイヤーウォールに潜入して、1億ドルをビルの口座に振り込めというもの。

 ジャックは犯人のすきを狙って、幾度となく反撃を試みる。だが、あらゆる個人情報を調べ上げ、監視の目を光らせるビルたちの前では、無駄な抵抗だった。そんな中、ナッツ・アレルギーの息子が発作で倒れてしまう。薬と引き換えに、ジャックは自ら作り上げた鉄壁のシステムに挑むが……。

 「エアフォース・ワン」「K−19」「今そこにある危機」など、常に闘い続けてきた男、ハリソン・フォード。今回も家族を守るため、熱く熱く戦い貫きます。妻子を何とか脱出させようと苦悩し、周囲に事実を隠しながら銀行内へと潜入、さらには犯人グループと頭脳戦を繰り広げ、最後まで緊張感たっぷり。適度に張り巡らされた伏線も効果的で、見応え十分。

 監督は「バンド・オブ・ブラザース」「ウィンブルドン」のリチャード・ロンクレイン。冷酷非道な犯人グループのボスを「ダ・ヴィンチ・コード」「ドッグヴィル」のポール・ベタニー、ジャックの有能な秘書を「24 TWENTY FOUR」のメアリー・リン・ラジスカブが演じている。

 デジタルな世界を扱っている割に、ストーリー展開は妙にアナログで笑えるが、サスペンス、アクション、家族愛と実にバランスよくまとまっている。見終わって1分と経たないうちに映画の内容は忘れてしまっても、娯楽映画ってこれでいい、面白かったと感じさせてくれる1本だ。ポール・ベタニー相手に肉弾戦へとなだれ込むハリソン・フォード、64歳のガンバリにも拍手。

 DVDの特典映像はハリソン・フォードと監督の製作秘話やストーリーの舞台裏などを収録。

関連サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/firewall/(公式サイト)

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