手ブレ補正対応のお買い得デジ一眼――ペンタックス「K100D」:レビュー(1/5 ページ)
独自のボディ内手ブレ補正を搭載したデジタル一眼レフ機ペンタックス「K100D」を使ってみた。従来サイズをほぼ維持した小型軽量ボディは、薄型レンズとの相性もよく、手軽なスナップ用途にうってつけだ。
ペンタックス製一眼レフの魅力のひとつは、個性的な交換レンズのラインアップが揃っていることだ。最近では21ミリと40ミリの2本のパンケーキレンズ、魚眼なのにズームができるフィッシュアイズーム、少し前ではデジタル専用の14ミリワイド、開放F値の明るい単焦点Limitedシリーズなど現行製品だけを見ても、撮影意欲を刺激してやまないレンズ群がたくさんある。
一眼レフ機では、ボディよりもレンズを優先して製品を決めるとか、使いたいレンズがあるからそのメーカーを選ぶ、という購入動機があり得るが、私にとってのペンタックスはまさにそれだ。ボディ側の性能も大事だが、カメラの取り回しを左右するのはボディ以上にレンズの大きさや重さが決め手になる。スナップ派の私には、小型軽量で画質に優れたレンズが気になってしかたない。
これら交換レンズの魅力をさらに高めるのが、新発売のボディ「K100D」だ。独自のボディ内手ブレ補正SRを内蔵し、装着する全レンズで手ブレ補正が有効になる。現行のレンズはもちろん、1970年代から発売しているKマウントレンズのすべてに対応。アダプタを使えばスクリューマウントのレンズや、同社の中判カメラのレンズまでも利用できる。
いきなり交換レンズの話を書くとちょっとマニアックな印象になるが、K100Dはマニア向けのカメラではない。ボディの実売価格は、最新機としては比較的リーズナブルな7万円台を実現し、デジタル一眼レフ機の第一歩としても取っ付きやすい。
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