レビュー
高倍率で高画素のハイエンドデジカメ――「LUMIX DMC-FZ50」(4/4 ページ)
松下電器産業「LUMIX DMC-FZ50」を使ってみた。従来の光学12倍ズームを受け継ぎつつ、レンズ一体型としては最高クラスとなる1010万画素を搭載。高倍率と高画素の組み合わせで、どんな写真が撮れるのか
ISO100の画質は精細感が高く発色も美しい
シリーズ共通のウリである手ブレ補正付き高倍率ズームは、前作と同じ光学12倍で、焦点距離は35〜420ミリ相当と変わらない。開放F値はワイド側F2.8、テレ側F3.7とまずまず明るい。ボディは若干軽量化し、使用時の重量は714グラム。気軽に持ち運ぶにはやや大きくて重いとはいえ、同等の焦点距離やF値を一眼レフ機でそろえた場合よりは、はるかにコンパクトだ。
トータルとしては、操作性の向上が非常にありがたいが、高感度の画質には不満が残る。ノイズリダクションやインテリジェントISO感度コントロール、画素混合などによって高感度画質の向上や被写体ブレの低減を試みているが、いずれも「ないよりはあったほうがいい」というレベル。評価がちょっと厳しいのは、本機は画質に目が肥えた中級者以上をターゲットにしていると思うからだ。
わたしとしては手ブレ補正機能の力を生かし、ISO100限定で使用したい。そうすれば1000万画素オーバーの精細感をぞんぶんに味わえる。
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