隙のないバージョンアップ――新「iPod nano」:レビュー(2/3 ページ)
人気のポータブルプレーヤー、iPod nanoに第2世代モデルが登場した。カラーバリエーションやアルミボディなど、iPod miniを連想させる部分も多いが、「内側も外側も完全に設計を変えた」とコメントされており、音質面も含めて興味は尽きない。
新旧iPod nanoのサイズはまったく同じだが、各種のアクセサリーについては流用できるものとできないものがある。ボディ素材の変更に伴う回路レイアウト変更が行われたのか、ヘッドフォンジャックの位置が新モデルでは数ミリだが外側に変更されているからだ。アームバンドなどは流用可能だと思われるが、底面をすっぽり覆うケースなどは利用できない可能性が高い。アクセサリーをあわせて購入する際には注意したい。
転送ソフトはおなじみiTunesだが、前述したように本製品にはCDが付属していない。既にインストールされたiTunesを利用するか、Webサイトから新たにダウンロードして入手する必要がある。
本製品と同時に、最新版の「iTunes7」も発表された。詳細についてはレビュー記事を掲載する予定なのでここでは割愛するが、左上のメニューに「Store(S)」が新たに用意されたほか、アルバムアートワークの自動入手機能などが追加された。ビジュアルに関しても、Mac OSに付属する「iChat AV」での4人通話を思わせる三面鏡スタイルのアルバム表示方法が用意されるなど強化されている。
楽曲転送後に現れるiPodのメインメニューも旧モデルとほぼ変わらないが、新たに「ミュージック」メニューの下階層に「検索」が追加されている。選択すると画面下に現れる英数文字を選択していくごとに、該当するアルバム名/アーティスト名/楽曲名がリストアップされる。
検索の方法自体はいわゆるインクリメンタルサーチで、「ab」と入力すれば「ab」を含む項目がリストアップされ、続けて「c」と入力すれば、「abc」を含んだ項目がリストアップされる。通常、インクリメンタルサーチというと冒頭の語句を対象に検索を行うことが多いが、本製品の場合はこのように一部でもマッチすれば対象と見なされる。
反応は機敏で、スムーズに曲検索が行えるが、日本語には非対応。アルバム名/アーティスト名/楽曲名のいずれかに英数文字が入っていれば探し出せるが、ケツメイシの「こっちおいで」(「ケツノポリス」収録)を探したい、なんて場合は歯が立たない。英米文化圏のアイテムだからといってしまえばそこまでだが、せっかくの新機能をフルに活用できないは残念だ。
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