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IXY DVの映像品質をHDVに昇華――キヤノン“iVIS”「HV10」レビュー特集:晩夏のビデオカメラ製品、勢ぞろい(2/3 ページ)

キヤノン初のHDVカメラ「HV10」。ソニー製品以外の有力な選択肢として、キヤノン製が登場したことで、家庭用HDVカメラ市場はようやく本格的にスタートしたといえる。

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 注目すべきは、この軽量小型サイズに、光学式手ブレ補正(カメラの揺れに応じてレンズを平行移動させるシフト式)まで搭載してしまった点だろう。検知方法はベクトルとジャイロの両方で行うため、緩やかな揺れから、やや激しい振動まで、幅広く対応できるという。実際の撮影においても、この光学式手ブレ補正の効きは良好な印象だった。最望遠時(10倍)でもある程度安定した撮影が可能で、補正による不自然な挙動なども比較的少なく感じられた。

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液晶モニタにはワイド2.7型(約21万画素)を採用
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左側面の液晶モニタ部に配された「HDV」ロゴは青く点灯する

 前述のとおり、撮像素子には「キヤノン HD CMOS」を搭載。これは同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS」で培ったCMOSセンサー技術を応用したもので、CMOSの弱点を補うための“オンチップ”ノイズリダクションも搭載している。

 「HV10」が採用したCMOSセンサーは1/2.7型・総画素数296万で、4:3映像であれば最大276万画素(1920×1440)、16:9映像であれば207万画素(1920×1080)の読み出しが可能だ。従来と同じくRGB原色フィルターが組み合わされ、映像エンジンには新たにハイビジョン対応の「DIGIC DV II」を導入した。

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本体正面のカバーを開けると、HDV/DV端子、コンポーネント端子(特殊D端子。付属ケーブルでD1/D3出力が可能)、AVミニ端子(付属ケーブルでコンポジット映像、ステレオ音声の入出力が可能)がある
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本体後面にはUSB端子、DC IN端子を配置。その上にはminiSDカードスロット、および、カード動作ランプがある
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バッテリは薄型タイプの「BP-310」で、HDビデオ記録時なら約1時間10分の動作が可能。また、別売の「BP-315」を利用すれば、動作時間は約2時間10分まで延ばせる

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