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NHKなど「スーパーハイビジョン」商品化に近づく微細ピッチPDP
NHKらは画素ピッチ0.3ミリという超高精細PDPを開発した。これによって、7680×4320の超高精細映像「スーパーハイビジョン」の家庭への導入にメドがたった。
NHKは10月2日、同協会とパイオニア、ノリタケカンパニーリミテド、NBCが共同で画素ピッチ0.3ミリという超高精細プラズマディスプレイパネルを開発したと発表した。開発の成功によって、7680×4320の超高精細映像「スーパーハイビジョン」を100インチクラスの民生用ディスプレイとして製品化するめどが付いたという。
試作されたPDPは480×270ピクセルの画素数をもち、画素ピッチは0.3ミリ(サイズは6.5インチ)。0.3ミリという画素ピッチは最新型PDPの約半分だ。PDPは内部に封入したガスを発行させる構造上、ピッチを細かくすると発光効率が下がり、効率低下をカバーするために輝度を上げると消費電力が増大するという課題があった。
NHKなどは高いガス圧を設定するとともに電極の幅や間隔をシミュレーションによって最適化、狭いピッチでも十分な輝度を確保することに成功した。試作PDPでもワットあたり1ルーメンの発光効率を得られたという(ワットあたりの発光効率はブラウン管でワットあたり5ルーメン、現行PDPで1〜2ルーメン程度)。
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