HDDコンポ「ネットジューク」にウォークマンと連携する新モデル
ソニーがHDDコンポ「ネットジューク」の新製品を発表。最大250GバイトのHDDを搭載するほか、蓄積した楽曲を「チャンネル」に分類する機能や、“ノイズキャンセルウォークマン”との連係機能も。
ソニーは10月12日、同社のポータブルオーディオプーヤー「ウォークマン」との連係機能を備えたHDDコンポ「ネットジューク」の新製品を10月21日より順次販売開始すると発表した。発表されたのは「NAS-M90HD」「NAS-M70HD」「NAS-D50HD」の3製品で、価格はいずれもオープン。搭載するHDDの容量と実売想定価格は以下の通り。
製品名 | HDD容量 | 実売想定価格 | 備考 |
---|---|---|---|
NAS-M90HD | 250Gバイト | 10万円前後 | MD、メモリースティックスロット、デジタルアンプ(S-Master) |
NAS-M70HD | 80Gバイト | 8万円前後 | MD、メモリースティックスロット、デジタルアンプ(S-Master) |
NAS-D50HD | 80Gバイト | 6万5000円前後 | MDなし、アナログアンプ |
新製品はHDDを大容量化したほか、CD→HDDの16倍速録音、MD→HDDの20倍速を実現して使い勝手を高めたモデル。CDからの録音時には、内蔵する約35万曲の楽曲データベースから自動的に楽曲名などの情報が引き出されるほか(インターネット接続されていればGracenoteのサーバから最新情報を取得する)、MDからの録音(アナログ録音)時にもGracenoteの波形解析技術「Music ID」によって自動で楽曲名などの情報が楽曲ファイルに付加される。
HDDに収納された楽曲は同社独自の「12音解析」により、内部的には25種類に分類されてチャンネル単位で呼び出される。チャンネルは、現在時刻にあわせた「おまかせCH」やゆったりした楽曲を集めた「スローライフ」、アップテンポな楽曲を集めた「ダンスフロア」、激しいロックを集めた「エクストリーム」などが用意されている。楽曲を解析して分類する機能は、パナソニックの「ミュージックソムリエ」(参照)などで既に実現されているが、より詳細に解析しているとのことだ。
新製品はラジオ番組録音の際、音楽をトークを自動的に別トラックとして保存する「ラジオ Music-Talk 自動分類録音」機能を備えているが、音楽とトークの判別にはこの12音解析の技術が用いられている。
おまかせCHの再生中にリモコンの「A」(Artist)、「Y」(Year)、「M」(Mood)の各ボタンを押すと、Aならば聞いているアーティストと同じアーティストの曲、Yならば聞いているいる楽曲の発売された年代から、Mならば聴いている曲の曲調から、関連する楽曲が自動的に再生される「MIXチャンネル」も備えた。
同時に発表された新型ウォークマンとの連係機能も備えている。ウォークマン付属のケーブルないし、別売のスタンド「BCR-NWS700」を利用することでネットジュークのHDDに収納されている楽曲を最大50倍速で転送できる。アルバムアートが設定されていれば、それも同時に転送される。
転送は本体面に用意された転送ボタンを押すだけ。選択中のアルバムないし楽曲をそのまま転送する「通常転送」と接続されたウォークマンへ最後に転送した時間よりもあとに本体HDDへ録音された楽曲だけを自動的に選んで転送する「かんたん転送」が用意されている。
またUSBストレージを利用してMP3とATRACをそのままHDDへコピーして楽曲を入手することができるほか(DRM処理されたファイルはコピーできない)、音楽配信サービスの「Any Music」から楽曲を購入することもできる。
ネットワーク対応機能も備える。イーサネットポートを備えており、LANへ参加すればLAN上PCの共有フォルダに収納された楽曲がストリーミング再生できるほか、バッファーの無線LAN接続設定技術「AOSS」に対応したUSB無線アダプタを利用すれば、ワンボタンで家内のアクセスポイントに接続できる。
NAS-M90HDとNAS-M70MDには同社得意のデジタルアンプ「S-Master」が搭載され、NAS-M90HDには25ミリソフトドームと130ミリアルミコーンを組み合わせたバスレフ型スピーカーが付属する。本体サイズはNAS-D50HDとNAS-M70HDが447(幅)×254(高さ)×282(奥行き)ミリ、NAS-M90HDが483(幅)×254(高さ)×282(奥行き)ミリ。
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