近藤科学、アキバにホビーロボットの情報発信基地「ROBO SPOT」を開設:「KHR-2HV」用の外装も公開
東京・秋葉原にホビーロボットの情報発信基地「KONDO ROBO SPOT」がオープンした。近藤科学「KHRシリーズ」ユーザーに向け、各種講習会やイベントの練習などに使える場を提供する。
近藤科学は10月13日、東京・秋葉原に開設したホビーロボットの情報発信基地「KONDO ROBO SPOT」を披露した。同社のホビーロボット「KHRシリーズ」のユーザー向けに、各種講習会やイベント練習などの場を提供するという。また、2足歩行ロボット「KHR-2HV」用の外装(プロトタイプ)も披露した。
約26坪の広さに「ROBO-ONE公式リング」「サッカーコート」「メンテナンススペース」「講習スペース」を設けた。「ROBO-ONE」や、KHRシリーズのワンメイクサッカーリーグ「KONDO CUP」といった各種ロボットイベントの練習にくわえ、同社製品の修理受付や引き渡しにも対応する。メンテナンススペースには、シンクロスコープなどの測定器やハンダごても用意した。「サッカーをはじめ、ホビーロボットの遊び方を提案するなど、ユーザーのイノベーションをサポートする新たな拠点になる」(同社)。
ROBO SPOTのオープンに伴い、同社の「ロボコンスクール」も移転した。今後はROBO SPOTの講習スペースを使い、KHRシリーズの組み立てからモーション作成など、従来よりも幅広い講座を実施する計画だ。
ROBOSPOTの営業時間と利用料金は下記の通り。なお、利用には「ロボットに使われているサーボモーターがすべて近藤科学製のもの」という条件が付く。
利用時間 | 料金 | |
---|---|---|
個人の場合 | 平日:14時〜20時(水曜定休) 土日祝日:11時〜20時 |
2時間まで 1000円 4時間まで 1800円 1日 2500円 |
今回の発表会では、KHR-2HV用の外装「Type A-621」(プロトタイプ)が披露された。KHRシリーズといえば、サーボモーターに金属製フレームを組み合わせた極めてシンプルなデザインが特徴で、それだけに身軽な動作が可能だ。外装のプロトタイプは、その身軽さをスポイルしないよう、軽量かつ丈夫に仕上げた。「単なる装飾ではない。ボディの保護効果も見込める。少々ぶつかったくらいでは割れたりしない」。
材質は0.8〜1.0ミリのポリカーボネート。ラジコンカーのボディの材質と製法を流用した。「重量はノーマルのKHR-2HVに100〜150グラム増える程度。運動性能の劣化はごくわずかだ」(同社)。
デモンストレーションでは、外装を付けた状態で“側転”などを披露し、運動性能に影響しないことをアピールした。なお、プロトタイプはシルバーで塗装されていたが、製品化時には、表面色やデザインのバリエーション展開も見込めるという。
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