“エアギター”するロボット:2006 プラモデル・ラジコンショー
ヴィストンが12月に発売する二足歩行ロボット「RB2000」。拡張性の高さが魅力だが、“エアギター”もできる芸達者ぶりもまた魅力。
東京ビッグサイトで開催される「2006 プラモデル・ラジコンショー」。名前の通りにプラモデルと各種ラジコンがメインの展示会だが、二足歩行ロボットもいくつか展示されている。ヴィストンが12月上旬に出荷開始する予定の新作二足歩行ロボット「RB2000」も展示されていたので、さっそくチェックしてみた。
まずはざっとRB2000のプロフィールをご紹介。同社の2足歩行ロボット「RB1000」をベースに新開発のCPUボード「VS-RC003」を搭載している。13軸の関節(13自由度)を持ち、二足歩行による前進/後退から側転、鉄棒運動(大車輪)までこなす多彩なアクションが魅力だ。
処理能力の高い新型CPUボードを搭載することで、最大30軸(サーボモーター30個)までの制御が可能な拡張性を備えているのも大きな特徴。また、各種の拡張ボードを追加搭載することも可能で、ジャイロ/加速度センサーやLEDライト、デジタル入出力、アナログ入力などの機能を追加することもできる。
出荷時の状態では脚8/腕4/頭1の13自由度(サーボモーターも13個)を持ちながらも、バッテリー搭載時で約1.1キロと軽量。サーボモーターを増やせば、より複雑な動作をさせることが可能だが、その分、重量は増えてしまうために鉄棒運動などは難しくなってしまうという。
アクションについては、あらかじめ動きの動作(モーションパターン)をブロック化して本体に転送、そのアクションをオートまたは有線/無線のコントローラーで操作することで実現される。モーションの作成については付属のPCソフトウェア「RobovieMaker for VS-RC002」を利用する。ソフトには、モーションのサンプルも収録されている。
スピーカーを搭載しており、モーションと連携させて音を出せるのも特徴。サウンドはwaveファイルを自由に設定できるので、「腕を上げる際の効果音」といった使い方はもちろん、「歌をうたうロボット」「楽器を演奏する(しぐさをする)ロボット」といった演出も簡単だ。
waveファイルはモーションパターンと同様に本体の内蔵メモリに収納される。このメモリ容量には限りがあるので、「音声データはなるべく軽量化するのがポイント」とは説明員氏のアドバイス。価格は7万9800円でちょっと気軽に手が出る価格ではないが、いろいろと“イジリがい”のありそうなロボットキットといえそうだ。
2006 プラモデル・ラジコンショーの開催期間は10月21日・22日の2日間で、会場は幕張メッセ9ホール。入場料は800円だ。
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