掃除機に見えないハンディクリーナー「ピボットダストバスター」(2/2 ページ)
ブラック&デッカーの“ピボットダストバスター”は、掃除機っぽくないハンディクリーナーだ。充電スタンドに載せた姿は、まるでコーヒーメーカーのような趣。これでもサイクロン式掃除機だ。
吸引は「弱」と「強」の2段階があり、手元のスライドスイッチで変更する。吸引力は必要十分で、AVラックのホコリや作業机の掃除程度ならLowで大丈夫。ほんの数分でダストケースのなかにホコリの固まりができた(掃除機の性能というより、わが家の衛生状況による部分が大きいのだが)。
バッテリーはニッカド充電池を使用しており、連続使用時間は「弱」で約10分、「強」では7〜8分。フル充電に約4時間かかるのが難点といえば難点か。また、作業時の音が結構大きいのも少し気になる。とくに「強」では、一般的な掃除機と同レベルの音になるため、夜中に使用するのは避けたいところだ。
ダストケースは透明のため、ゴミが溜まった様子が手に取るようにわかる。掃除した充実感がある一方、そのまま放置しておくと、せっかくのデザインも台無し。掃除が終わったら、すぐにゴミを処理するようにしたい。ゴミを捨てるときは、側面にある幅の広いスイッチを押し込む。すると円形のダストケースカバーが大きく開き、そのまま下に落ちる仕組みだ。手を汚すことはない。
なお、サイクロン掃除機ではフィルターの目詰まりが問題になることも多いが、同機は側面に「フィルタークリーニングダイヤル」を備えている。ゴミを捨てる前にダイヤルを2〜3回まわすように心がけていれば、吸引力を維持できるはずだ。
機能面を含めて一通り見てきたが、ピボットダストバスターの特徴は、やはり充電器に置いたときのデザインだろう。ハンディ掃除機は、使用する時間よりも放置しておく時間のほうが圧倒的に長い製品。それだけに、インテリア性は重要だ。また、他人が見て“何だかよくわからない”点もポイント。サイクロン掃除機だと教えてあげれば、ちょっとしたサプライズになるかもしれない。その際、宇宙開発のウンチクを披露する楽しみ方もある(やりすぎないように)。
ピボットダストバスターは11月1日発売予定。ブラック&デッカー製品の国内販売はポップリベット・ファスナーが担当しており、家電量販店やインターネット通販などでも入手可能。デザイン家電に注力しているショップなら、きっと見つかるはずだ。
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