これが史上初の“宇宙旅行服”
2008年末に初フライトが予定されている米ロケットプレーン・キスラー社(RpK)のサブオービタル飛行。その公式宇宙旅行ウェアのデザイナーを選出するコンテストが行われた。最先端のテクノロジーとファッションが手を組んだ“スペース・クチュール”とは?
コンテストを主催したのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙オープンラボ制度のもとで活動する「スペースクチュールコンテスト実行委員会」だ(委員長はファッションデザイナーの松居エリ氏)。2005年11月から、RpKと協力して同社の公式宇宙旅行ウェアのデザイナーを募集していた。
応募総数は365名882点。このうち審査員が選出した「TOP11」は、コンテストを講演するJAXAから宇宙空間に関する情報提供を受けながら実際にウェアを作成。11月2日に最終審査会が行われ、最優秀賞に東京モード学園3年生の梅津緑さんが選ばれた。
テーマが「宇宙散歩」という梅津さんの作品は、ビニールやサテンの素材を使って大胆な曲線を描き出した近未来的なデザインだ。「最初は機能性で選ぼうと思っていたが、宇宙旅行はどちらかといえば“晴れの場”ではないか。そんな観点で選んだ」(審査委員を務めたSPACE FILMSの高松聡代表)。またサブテーマが「親子のペアルック」というだけあり、ウサギのぬいぐるみがお揃いの服を着ている点もユニーク。「最初に“誰かと一緒に行く”ことを思い浮かべ、ペアルックにしました」(梅津さん)。
最優秀賞に選ばれたデザイナーは、審査委員長の松居エリ氏ほか、制作コラボレーターとともに、宇宙旅行専用ウェアの開発に取りかかる。「今回のコンテストは、デザイナーの才能を発掘するもの。今後は、(作品の)アイデアを生かし、科学とファッションのコラボレートを目指して一緒に開発していく」(松居氏)。なお、スペースクチュールの試作品は、2007年3月にパリで公開される予定だ。
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