富士フイルム、広角レンズと大型液晶を備えた防水・防塵デジカメ“BIGJOB”
富士フイルムは防水・防塵機能を搭載したデジタルカメラ「FinePix BIGJOB HD-3W」を発売する。「画像加工検出機能」によって撮影画像のオリジナリティも守る。
富士フイルムは11月8日、防水・防塵機能を搭載したデジタルカメラ「FinePix BIGJOB HD-3W」を2007年1月に富士フイルムイメージングより販売すると発表した。価格はオープン。
2003年に発売された防水・防塵デジカメ「BIGJOB HD-1」の後継にあたる製品。28ミリからの広角レンズや大型(3インチ)背面液晶、高感度(ISO 1600)と工事現場に求められるスペックを満たしながら、防水JIS保護等級7級/防塵JIS保護等級6級(相当)の耐久性を備えた。高い防水性を備えるため、水洗いや雨中での撮影にも対応する。衝撃にも強く、約70センチからの自然落下にも耐える。
撮像素子は有効604万画素 1/2.5型正方画素(原色フィルター採用)で、これにフジノンズームレンズ(光学3倍/35ミリ換算:28〜84ミリ相当)を組み合わせた。AFは当然搭載されるが、暗所やホコリの多い場所での撮影に便利な固定焦点モード(2.5/5メートル)を用意する。
モードダイヤルの操作のみで国土交通省デジタル写真管理情報基準(案)準拠の撮影が行えるほか、シーンポジションに「文字の撮影」が用意されているのも本製品ならではといえる。
コンパクトデジカメの再生機能としては世界で初めて(同社)、撮影データを暗号化して撮影後に加工された場合に検知できる「画像加工検出機能」を搭載した。日時を画像として撮影データに記録することも可能で、本機能の搭載とあわせて撮影画像の信用性を高めている。画像加工検出機能については、パッケージに付属するビューワソフト「FinePixViewer For HD-3W」を導入することで、PC上からも加工の有無が確認できる。
記録メディアはxDピクチャーカード。本体にも約27Mバイトのメモリを搭載しており、建設CALSに対応した画像(1280×960ピクセル)のサイズならば約67枚の撮影が可能だ。電源は単三形アルカリ乾電池×2で、約120枚(CIPA規格)での撮影が行える。サイズは128.3(幅)×80.5(高さ)×45.0(奥行き)ミリ、約390グラム(電池/メディア含まず)。
関連記事
- 富士フイルム、顔検出機能のスリムデジカメ「FinePix Z5fd」
富士フイルムは顔検出機能「顔キレイナビ」を搭載したコンパクトデジカメ「FinePix Z5fd」を発売する。人物の顔を検出し、ピントと明るさを最適化しての撮影が可能だ。 - 富士写真フイルム、高速赤外線通信が可能なコンパクトデジカメ
富士写真フイルムは、「IrSimple」による高速赤外線通信機能が可能なコンパクトデジカメ「FinePix Z3」を6月下旬に発売する。店頭予想価格は4万円前後。 - 液晶サイズ&AFスピードがアップした9メガデジ一眼「FinePix S9100」
富士写真フイルムが903万画素CCDと光学10.7倍レンズを搭載したレンズ一体型デジカメ「FinePix S9100」を発表。背面液晶のサイズアップやAF速度の向上などが図られている。 - 超高感度で撮れるスナップデジカメ――「FinePix F30」
富士写真フイルム「FinePix F30」は、コンパクトデジカメとしては最も感度が高いISO3200を実現し、失敗の少ない写真が撮れるカメラだ。独自のCCDと処理回路の性能はどんなものか、検証してみよう。 - レビュー:暗所でも手ブレ知らず――“高感度”デジカメ「FinePix F10」
富士写真フイルムの新デジカメ「FinePix F10」は、最高感度ISO1600、オートではISO800まで自動対応するという高感度デジカメだ。室内や夜などでも手ブレを気にせずきれいに撮影できるという“高感度デジカメ”の実力を、作例を中心に探っていこう。 - “現場”からアウトドア派まで――防水・防塵デジカメ「BIGJOB HD-1」
富士写真フイルムが、降雨時や泥・砂が舞う悪条件下でもしっかりと機能する防水・防塵仕様の工事現場用デジカメ「BIGJOBシリーズ」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.