iPodとBMWで純正の心地よさを体感してみた:レビュー(?)(2/2 ページ)
ドライブに欠かせないアイテムともなったiPod。純正カーオーディオとの融合は、どのような心地よさを提供してくれるのか。BMW 3シリーズで体感してみた。
筆者はiPodを使う際、「アーティスト」――「アルバム」という絞り込みで楽曲を探すことが多いが、残念ながらこのシステムでは上記の分類よりも細かく絞り込んでいくことはできない。車内へ持ち込む前に、「ドライブ用」や「最近買ったCD」などプレイリストをいくつか作っておいた方が便利に扱える。
運転姿勢を崩さない快適さ、スマートさは純正ならでは
操作感はほぼiPodと同様であり、初めての操作でもまったく問題はない。ハンドルには音量アップ/ダウン、トラックの早送り/早戻しを行うボタンも用意されているので、左手こそは動かす必要があるものの、ほぼ運転姿勢のままでiPodの操作が完全に行える。
このシステムが導入されていれば、上体を折り、手を伸ばしてディスプレイに触れたり、シガーライター付近のiPodを手探りで探す必要はなくなるのだ。iPodはグローブボックスに収納したままでOKなので、車内はスッキリしたまま。純正カーオーディオへiPodを統合したことで生まれるスマートさを十分に楽しめる。
ただ、iDriveコントローラーはクリックホイールではないので、若干ながら操作感に違いもある。前画面に戻りたい(1階層上に進みたい)場合、クリックホイールならば「MENU」を押すが、iDriveコントローラーは上下左右にも動くので、コントローラーごと上(前方)にスライドさせてやる。
iDriveの操作に慣れたBMWユーザーならばスムーズに操作できるのだろうが、筆者はあいにくBMW初心者(ついでにいえばクルマも持ってない)。最初のうちは上にスライドさせるはずが横にズレてしまったりと、うまく操作できなかった。ただ、「心持ち手前に引き寄せる感じで操作する」ことが分かってからは気持ちよく操作できた。
もうひとつ慣れが必要だったのが、iDriveを回転させる感覚。ちょうど1画面に表示される曲数であると同じ数の4目盛りまでは滑らかに回転するのだが、それ以上回そうとするととたんに手応えが重くなる。誤動作を防ぐための仕組みだとは思うが、クリックホイールを指先で触れるて動かす感触とはかなり異なる。“ダイヤルを回す”といった方が適切なフィーリングだ。
半日ほど試乗できたが、その感想はまさに快適そのもの。運転姿勢のままで、カーオーディオ類の操作をできることがこれほどまでに快適とは、利用する前には想像できなかった。自家用車が対応車種ならすぐさま導入したいと思わせるほどだ。
試乗を終えて。
アップル広報 T氏: 「良かったでしょー、このクルマ。ドイツ車ぽいっていいうか、パシっとしてて。走るとキモチイイですよね」
筆者: 「いや、ほんと。まったくです。仕事を忘れて、音楽付きのドライブを楽しませてもらいました」
T氏: 「それにしても、事故が無くて良かったです。なにせ、700万以上しますから、これ」
筆者: 「……。(そういうことは早めに言ってくださいよ)」
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