毎回、担当編集者の趣味でテーマが決まる“お手軽”アンケートツール「+D QUICK POLL」。前回のお題は「もうすぐ冬、エアコン選びでイチバン重視するのは?」。結果は下図の通り。「省エネ」が過半数を占め、注目度の高さを伺わせた。
省エネといえば、エアコンの新製品発表でよく耳にするのが「省エネ法(正式名称:エネルギーの使用の合理化に関る法律)の2010年度基準値(2010年までに達成すべき目標値)」だ。これは、国内で大量に使用される機器を対象として、エネルギー消費効率の改善目標を具体的に数値化したもの。対象機器は「特定機器」と呼ばれ、エアコンや冷蔵庫、テレビ、DVDレコーダーなども含まれている。
目標数値は、その時点で最も効率の良い製品を基準に、さらに技術開発などによって改善できると想定された分を“上乗せ”して決める(トップランナー方式)。目標年度は機器毎に異なり、およそ4〜8年の間隔で見直しを行う。エアコンの場合は、次の目標年度が2010年度というわけだ。
今年の冬に発売される新型エアコンを見渡してみると、2010年の基準値をクリアしつつ、その上でセンサーの搭載や気流制御など、運用面でも効率アップを図った製品が増えた。また、多くのメーカーが採用した「フィルター自動お掃除」機能にしても、開発担当者に話を聞くと「掃除の手間を省く」以上に「フィルターの目詰まりによる冷暖房効率ダウンを防ぐ」という意味合いのほうが大きいという。その上、掃除の手間が省け、電気代の節約にも繋がるのだから、ユーザーは素直に喜んでいい。
省エネは、地球と人と、そして財布に優しい技術なのだ。
関連記事
- 暖房能力と省エネの両立、富士通ゼネラルの新型エアコン
富士通ゼネラルは11月14日、新型エアコン「nocria」シリーズ5機種を発表した。定格暖房能力8.5kW(AS-Z71S2)と「業界最大の暖房能力」を持ちながら、省エネ法の2010年基準値をクリア。 - 今度は「気流ロボット」搭載、手足が冷えないエアコン
下電器産業が「気流ロボット」搭載の家庭用エアコン「CS-Xシリーズ」を発表した。フラップがせり出して回転する新機構が気流を適切に制御することで室内の温度ムラをなくし、冷暖房を問わず“手足が冷えない”という。 - 「ヒトの居場所」を見つけるエアコン、霧ヶ峰ZWシリーズ
三菱電機は家庭用エアコン「霧ヶ峰」の新製品「ZWシリーズ」を発売する。ヒトの居場所を感知する「人感ムーブアイ」を新搭載し、最大約50%の電気代削減を実現した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.