ニュース
転送速度は「PRO」の3倍 「メモリースティックPRO-HG」開発
最高転送速度は480Mbps(理論値)というメモリースティック新規格「PRO-HG」が登場した。来年1月にライセンス提供を始め、来年中に対応メディアを発売する。
ソニーと米SanDiskは12月11日、メモリカード新規格「メモリースティックPRO-HG」を共同開発したと発表した。最高転送速度は480Mbps(理論値)で、従来の「メモリースティックPRO」の約3倍に高速化。来年1月に対応機器向けのライセンス提供を始め、来年中にメディア「メモリースティックPRO-HG デュオ」を発売する予定だ。
PROの上位規格という位置づけで、インタフェースはPROの4ビットパラレルから8ビットパラレルに拡張した。クロック周波数は従来の40MHzから60MHzまで向上させている。最低書き込み速度は8ビット転送時は120Mbps、4ビット転送時は40Mbps。
理路上の最大容量は32Gバイト。動作電圧は2.7〜3.6ボルトで、著作権保護技術「マジックゲート」に対応した。メディアは、31(幅)×20(高さ)×1.6(厚さ)ミリと、PROの小型版「PRO デュオ」と同じサイズになる。
利用には専用の対応機が必要。PRO-HG対応機ならPROも利用できる互換性を備えた。PRO用の機器でもPRO-HGの読み書きはできるが、転送速度はPROと同等に下がる。
両社によると、今年9月までのメモリースティックの累計出荷台数は約2億台(メモリースティック、メモリースティック デュオ、メモリースティック PRO、メモリースティック PRO デュオの合計)。
関連記事
- メモステマイクロ、狙うは海外の小型携帯
メモリースティックDuoの体積の4分の1サイズというメモリースティックマイクロは、小型化が進む海外の携帯電話が主要ターゲットだ。PROとの互換性を最大限に保ち、新規格登場よる混乱を防ぐ。 - 「今年こそメモリースティック普及元年」
発売から6年たったメモリースティック。本格普及は今年からだという。“コンテンツ販売”“高速転送”“ハードのマルチ化”の3つがその鍵だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.