HDネットテレビに大画面有機EL、ソニーのテレビが面白い:2007 International CES
ソニーがInternational CESのプレスカンファレンスで大量のテレビ関連サービス/製品を展示。なかでも大画面有機ELは「ペーパーテレビ」の登場を予感させる。
米Sonyは1月7日(現地)、International CESにて行われたプレスカンファレンスにおいて、グループ全体の総力を集結させてユーザーへ提供する「Sony United」のポリシーのもと、各種のサービスや新製品をお披露目した。
カンファレンスはグラミー賞受賞アーティスト、Joshua Bellによるヴァイオリンの生演奏からスタートし、ゲーム/ハイディフィニション/デジタルイメージング/モバイルの各領域について説明が行われたが、なかでも開始予定のサービスとして大々的に紹介されたのが、「BRAVIA Internet Video Link」。
このサービスは、リモコンに用意されるボタンを押すだけで、インターネットからのビデオコンテンツやニュースなどが対応するBRAVIAに表示されるもの。利用には対応BRAVIAと外付けのモジュールが必要で、双方はHDMIで接続される。ハイビジョン映像に対応するのも大きな特徴だ。
対応する「BRAVIA S3000」シリーズならび外付けモジュールは米国市場で今夏に販売開始予定で、サービスの利用料金は無料。コンテンツについては、AOL、Yahoo!、Grouperから提供されることが明らかにされた。
BRAVIAについては、70インチの「KDL-70XBR3」が新製品として紹介された。画面が大型化されただけではなく、駆動速度が120Hzに高速化され動画応答性が向上したほか、10ビットパネル、「x.v.Color」(xvYCC)対応などで高画質化と色再生性を高めたのも特徴だ。本製品は2月より米国で販売開始される。
参考展示で注目されるのは、27V/11V型の有機ELディスプレイ。有機ELは液晶に比べて高コントラスト/高色域/高速応答などといった特性を持つが、大型化が難しいという課題があった。27Vは有機ELディスプレイとしてはかなり大型の部類に入るサイズだ。
展示されていたディスプレイは27V型でフルHD解像度(1920×1080ピクセル)、11V型で1024×600の解像度を持ち、いずれもコントラスト比は100万:1。輝度はピーク時で600カンデラ。さらに特筆すべきは薄さで、27Vで最薄部10ミリ以下、11Vでは3ミリ以下を実現している。
スペックは確定したものではないとのことで、テレビはもちろん、ノートPC用などさまざまな用途に向けて検討・改良していきたいという。
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