キヤノン、暗所に強いハイビジョンカメラ「iVIS HV20」
キヤノンが、ハイビジョン撮影が行えるHDV対応ビデオカメラ「iVIS HV20」を発表。独自「キヤノン フルHD CMOS」を高感度化して暗所撮影に強くなったほか、光学式手ブレ補正機構も搭載。
キヤノンは1月31日、同社ビデオカメラ“iVIS”(アイビス)新製品として、HDV対応ビデオカメラ「iVIS HV20」を発表した。3月上旬から発売する。価格はオープンで、市場想定価格は14万円前後。
民生用のミニDVテープに1080iのMPEG-2を記録できるHDV規格準拠のビデオカメラ。同社デジタル一眼レフカメラ「EOS DIGITAL」シリーズのCMOSセンサー技術を応用した「キヤノン フルHD CMOS」を採用。新製品では同CMOSの感度を向上させ、最低被写体照度3ルクスの高感度撮影を実現した。また、徹底したランダムノイズ低減と固定パターンノイズ除去を図ったオンチップノイズ除去回路を搭載。
レンズには、光学式手ブレ補正機構を搭載した光学10倍ズーム「キヤノン HDビデオレンズ」を採用。レンズシフト式の光学手ブレ補正機構により、画質を損なうことなく高軸のズレを制御し、手ブレを適性に補正することができるという。
毎秒24コマのプログレッシブ撮影(24p)で映画のような映像表現を可能にした「シネマエフェクト」を新たに搭載。ガンマ値やマトリクスなども調整可能。
コントラスト検知とセンサー測距を併用してピント合わせを高速化する「ハイスピードAF」で、すばやく正確なフォーカス合わせを実現。映像処理エンジンには、デジタルハイビジョン映像撮影に最適化した「DIGIC DV II」を搭載。動画撮影中の静止画撮影(16:9モード)にくわえ、撮影した動画の再生中に「フォトボタン」を押して静止画を切り出し、miniSDに保存することもできる。
ボディは横長で手で包み込むようにホールドするグリップ型を採用。サイズは88(幅)×138(奥行き)×80(高さ)ミリ・重さ約535グラム(本体のみ)。液晶モニターは2.7型ワイド(21.1万画素)。ビデオライトなどを装備できるアドバンスアクセサリーシューを搭載。フラッシュやミニビデオライトも内蔵。HDMI端子も本体に装備した。
付属のバッテリーパック(BP-2L13)では、HDモード・液晶モニター使用時で約1時間55分の連続撮影が可能だ。
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キヤノンは、ビデオカメラの新ブランド“iVIS”(アイビス)を立ち上げ、HDV対応ビデオカメラ「iVIS HV10」など2機種をリリースした。「キヤノン HD CMOS」などにより、年内20%のシェア獲得を目指す。
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