今年の注目「BDレコーダー」、買い時はいつ?:+D Voice
「今年導入したい製品」のNo1を聞いてみたところ、その答えはBlu-ray Discレコーダーだった。現在は松下/ソニー製品しか選択できないが、いつになれば選択肢は豊富になるのだろうか?
お手軽アンケートツール「+D QUICK POLL」。今回は「今年、導入したいのは?」というテーマで薄型テレビと次世代DVDレコーダーへの興味を尋ねてみたところ、液晶テレビを頭ひとつ抑えてBlu-ray Discレコーダーが1位となった。
確かにBlu-ray Discレコーダーは今年期待できそう(大きな変化を迎えそうな)製品ジャンルだ。以前(ROM環境の整わない時期)からパナソニックとソニーが製品を市場に投入していたが、2006年末に両者がBD-ROMをサポートした「DMR-BW100/BW200」(パナソニック)と「BDZ-V7/V9」(ソニー)を発売し、デジタル放送の録画再生とHDパッケージソフト鑑賞というBDレコーダーに求められる要素を満たすこととなった。
両製品についてはそれぞれの試用記事(関連記事1)、(関連記事2)を参照してもらいたいが、ハイビジョン録画に関心のあるAVファンとして気になるのは、「パナソニックとソニー以外のメーカーからいつ製品が登場するのか?」という点に尽きるだろう。
CEATEC JAPANやInternational CESの展示会場では、東芝を除くほぼ全社、日立やシャープなどがBDレコーダーの試作機を展示しており、話を聞く限り完成度はかなり高いように感じる。これまでコピーワンスで管理されていた、デジタル放送の著作権管理がEPN(Encryption Plus Non-assertion)方式へ変更される可能性があることから、各社ともに製品化へ慎重になっているのではとも想像できるが、DVDレコーダー市場に停滞感が漂う中、起爆剤として期待されているのは間違いない。
そうなると気になるのが、各社からの製品投入時期。EPN方式の採用/非採用を含めた検討の結果は2006年12月にまとめられているはずなので、早ければ今年の夏商戦には各社から最新の著作権管理方式に対応した(既存のコピーワンスがそのまま利用される可能性ももちろんある)製品が登場するかも知れない。楽しみに待ちたいところだ。
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