インタビュー
「亜空間通信Pod」の謎に迫る:長編サイエンスミステリー(3/3 ページ)
西暦2007年、「亜空間通信Pod」の登場により、秋葉原の萌文化が一変する……かもしれない。3Dバーチャルキャラクターとのリアルタイムコミュニケーションを実現するという、まるでSF映画のような製品は、われわれの生活に何をもたらすのか。開発元のフレパー・ネットワークスを訪ねた。
このほかにも、亜空間通信Podの製品版には日常生活に役立つ機能を搭載する予定だ。その1つは、音声入力機能と組み合わせたインターネット検索エージェント。たとえば今日の天気や占いを尋ねると、検索して結果を読み上げてくれるほか、言葉では説明しにくい情報は拡張ユニット(オプションともいう)のサブディスプレイに表示される。また、同じくオプションのインタフェースステーションには、地上デジタル放送のチューナーもしくはAV入力端子を搭載する計画。映像は、やはり拡張ユニットの「サブディスプレイ」に表示するという。
というわけで、最後に豊富に用意される亜空間通信Podの拡張ユニットを紹介しておこう。拡張ユニットは、本体発売後に順次リリースされる予定だ。
キャラクター情報記憶素子「CODEC CELL」(左)。要するにメモリモジュールである。これを本体上部にあるスロットに差し込むと3Dキャラクターが変わる。右はIPハイブリッド携帯電話「SAMURAIPHONE」。無線LANを介してキャラクターと会話できるほか、同社が全国2500カ所以上に展開している無線LAN内蔵キオスク端末「デジらく」の通信エリア内ならIPフォンとして利用可能に
「インターフェースステーション」(左)は、有線LANポートや外部映像入力端子を備えたインタフェースボックス。右の「パラボラアンテナ」は無線LANベースステーション。これがあれば、上記の「SAMURAI PHONE」を家の中でも使える
さまざまな情報を表示する「サブディスプレイ」(左)。3Dキャラクターのバイタル情報(空腹とか、体調が悪いとか)やICタグリーダーで読み込んだ商品の案内など、あらゆる補足情報を表示する(右)。上記の「インターフェースステーション」を接続してテレビモニターとしても利用可能だ
3Dキャラクターに服や食べ物などを届ける「物質転送フィールド」(左)は、ICタグ/バーコードリーダー。買ってきた商品のICタグを読み込ませると、ネットから該当する商品情報や3D映像データを持ってくる。なお、「MTF-350」という型番の物質転送フィールド(大きいほう)は体重計を内蔵しており、ユーザーの体重が増えると3Dキャラクターが「ちょっと太ったんじゃないの?」などと注意してくれる。これを利用してダイエット用のアプリケーションの提供も検討中だという。一方の「CMOSカメラユニット」(右)は、音声認識機能と組み合わせてユーザー認証に利用する。また、将来的には“自分撮り”した映像で、ユーザー自身が3Dキャラクターになることもできるようになるとか
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