京商の2足ロボ「マノイ PF01」、限定カラーで先行発売
京商は6月の量産型発売に先駆け、ヒューマノイドロボット「マノイ PF01」の先行販売バージョンを発売する。カラーも限定色のシルバー&ホワイト。
京商は2月9日、1/5スケールのヒューマノイドロボット「マノイ PF01 先行販売限定版(限定カラー)」を4月1日より販売開始すると発表した。150台限定となっており、価格は18万9000円。販売開始が遅れファンをやきもきさせていたが(発表時には2006年11月下旬発売とアナウンスされていた)、ようやくデリバリーが開始されることになる。
「マノイ」は同社と近藤科学、ロボガレージが協力して開発した人型ロボット。2006年8月には運動性重視の専用フレームに軽量な樹脂製ブラケット、瞬発力重視のニッケル水素バッテリーなどを備えて運動能力を強化した「マノイ AT01」を発表している。「マノイ PF01」はロボガレージのロボットクリエイター・高橋智隆氏がデザインした親しみやすい外観をもつロボット。基本構成はAT01と共通するが、処理速度の向上したボードを搭載しており、よりインテリジェンス性を重視した作りになっている。
6月には本生産が開始され、量産タイプの出荷も開始されるが、問い合わせが数多く寄せられたことから、先行生産された製品が限定販売されることになった。「発表以来多くの問い合わせをいただいたが、大変お待たせしてしまい申し訳なく思っている。お待たせしている方へ一刻も早くお届けしたく、数量限定ながら販売することにした」(同社)
先行生産品であるため、パッケージが白箱になる、取扱説明書が同梱されず後から郵送される、自動動作用プログラムの提供がダウンロードになる可能性もあるとのことで、あくまでも腕に自信のある人向けとして提供されるスタンスだ。
ただ、本製品で採用されているロマネスクホワイト/プラチナシルバー(内側/外側)のカラーリングは完全限定となり、同色外装パーツの別売も行われない。また、量産型では価格も本製品(18万9000円)より高くなる見込みだ。
マノイ PF01のサイズは全高400ミリ、重量約2.2キロ。17個のアクチュエーターを搭載するが、ジャイロを搭載することにとよって最大5つの追加も可能。オプションで無線コントロールユニットを搭載することもできるが、プログラムによる自動動作が基本。制御ボードには近藤科学の「RCB3」を搭載する。
「(マノイの)プロジェクトそのものは2004年ごろ始まりましたので、大変お待たせしてしまったというほかありません。PF01はキャラクター性をいかしたポーズや動きのセンスが大きなウエートを占めるロボットなので、こちらからもどんどん(プログラムなどを)提供していきたいし、ユーザーの方にも作り込んで欲しいです」
「後から登場するセンサーやカメラなどのオプションを装着することで、ユーザーはマノイとのコミュニケーションをさらに取りやすくなるはずです。そうした密な関係を築いてくれるとうれしいですね」(高橋氏)
「マノイ PF01 先行販売限定版(限定カラー)」は3月1日より札幌/東京/名古屋/大阪の各「ツクモROBOT」ならびにアールティ(東京都)、ロボットミュージアム(愛知)、ロボットファクトリー(大阪)、ロボスクウェア(福岡)の8店舗にて予約を受け付ける。
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