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女王様ブーツで一発逆転を狙え――「キンキーブーツ」新作DVD情報

直訳すれば変態ブーツ、つまりはエナメル・ピンヒールの女王様ブーツという意味を持つ本作。セクシーなブーツ作りを目指す老舗靴工場の、汗と涙の爽やかな起死回生ムービーだ。

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キンキーブーツ

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 実話を基にしたハートフル・コメディ「キンキーブーツ」が、2月23日にDVDリリースされる。価格は3990円。

 特典はジュリアン・ジャロルド監督とジュエル・エドガートン、キウェテル・イジョフォー、サラ=ジェーン・ポッツによる音声解説の他、メイキング映像や監督による解説付きの未公開シーン(4種類)などを収録。

 イギリスの保守的な町で、老舗の靴工場、プライス社の4代目に就任したチャーリー。ところが、フタを開ければ経営状態は火の車だった。倉庫に山積みになった在庫の取引先を探すがうまくいかず、このままでは倒産確実、従業員たちに解雇を言い渡すほかなかった。

 そんなある日、ドラッグクイーンのローラと偶然知り合い、彼女、いや彼の窮屈そうなブーツを見て、チャーリーはあることを思いつく。ドラッグクイーン御用達のキンキーブーツを作ったらどうか?女性用は華奢な作りのため、体格のいい彼(彼女)らにとっては窮屈で、すぐに靴がダメになってしまうのだという。

 こうして、チャーリーをデザイナーに迎え、職人たちも巻き込んだ、起死回生の大勝負に出る。ところが、田舎町でチャーリーは浮いた存在だった……。

 チャーリーのモデルとなったスティーブ・ペイトンマンは100年の伝統を誇るノーサンプトンの伝統的な靴業者の4代目。彼は家業の生き残りをかけ、史上初、男性のための女性もののデザインブーツを作ることを考えた。

 最初は靴職人たちから白い眼で見られていたが、そんなことはお構いなしに、自らすね毛を剃って、モデルを務めるという根性をみせ、見事、世界的なシューズ・フェアでコレクションを発表し成功を収めたのである。このウソのような本当の話はBBCのテレビ番組をはじめ各メディアで話題となり、映画化に至った。

 監督はイギリスTV界でキャリアを積み、本作が長編劇場用映画の監督デビューとなるジュリアン・ジャロルド。キャストはチャーリーに「キング・アーサー」のジョエル・エドガートン、ローラに「アミスタッド」「フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い」のキウェテル・イジョフォー。

 ドラッククイーンと誇り高き靴職人、心優しいが優柔不断で婚約者にまで愛想をつかされるチャーリーと、頼れるけど実は繊細なローラといった対比が巧みに描かれている。それぞれのいいところを認め、理解を深める大切さ。そんなメッセージ性も感じられる。

 「フル・モンティ」や「ブラス!」のイギリス映画が好きな人におスススメ。ラストにはゴージャスなショーと爽やかな感動が待ち受ける良質作品をどうぞ。

関連サイト:

http://www.movies.co.jp/kinkyboots/(公式サイト)

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