ビデオカメラ、「HD対応」の次のステップ:LifeStyle Weekly Access Top10
「HD対応ビデオカメラ」が注目を集めた週だった。デジカメの例を見ても近いうちにフルHD対応は当たり前になると予想できるが、その次の“売り文句”はなんだろうか。
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先週のランキングトップは小寺氏のコラム。以下に亜空間通信Pod、ワイヤレスHDMIの話題が続いた。トップ10の内容は(いつもののごとく)バラバラだが、個人的には、ビデオカメラに関する記事が2本ランクインしたことが興味深く感じられた。
1つはビクターの“Everio”「GZ-HD7」、1つは三洋電機の“Xacti”「DMX-HD2」。2機種とも「ハイディフィニション(HD)」をキーワードとしていながらも、製品作りの方向性が両極端ともいえるほど違っているがまた面白い。
EverioはフルHD(1920×1080i)を実現し、Xactiは720p(1280×720)にとどまりながらも、「民生用ハイビジョンビデオカメラにおいて世界最軽量」を実現している。クルマに例えるなら大排気量の4WD車と、ライトウェイトFR車といったところか。
無論、両者に優劣はない。自分の撮影したい映像をイメージし、より適したツールとなりうる方を選択することになるのだが、いずれにせよSD解像度ではもはや表現力不足と感じるユーザーが多かったからこそ、両製品が関心を集めたのだろう。
静止画を撮影するデジタルカメラの場合、画素数の向上は急速な勢いで進み、フルHD解像度(1920×1080)の撮影はもはや当たり前のこととなり、10Mピクセル搭載機も珍しくなくなった(1010万画素CCD搭載のカシオ計算機「EXILIM ZOOM EX-Z1050」ならば3648×2736ピクセルの静止画撮影が行える)。
ビデオカメラの主な出力装置であるテレビの解像度が最大でも1920×1080であるビデオカメラでも、デジカメと同様の高画素化路線を進むとは思えないが、近いうちにフルHD撮影は標準的なスペックになるだろう。そうなった際、何が家庭用ビデオカメラに求められるのか。各社は既に模索を始めているに違いない。
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