ズームもムービーもOKな新EXILIM「EX-V7」:レビュー(2/5 ページ)
EXILIMのニューモデル「EX-V7」は、高倍率で手ブレ補正もあって動画もイケてる万能タイプ。気軽に持って歩けるほどのコンパクトサイズなのに、魅力的な機能がぎっしり詰まっているのだ。
EXILIMらしいデジタルな超多機能っぷりを楽しむ
基本性能としてはこんな感じだが、EXILIMらしく撮影機能そのものが非常にバリエーション豊富。
背面にあるモードダイヤルを見るだけでも、プログラムオートに加えてマニュアル系のASM、そしてお馴染みのベストショット、ムービー、ベストショットムービー、最後に四つ葉のクローバーアイコンの「easyモード」がある。easyモードは機能を極端に減らして最小限だけにしたもの(フラッシュ、セルフタイマー、画像サイズの3つだけになる)で、多機能っぷりは混乱の元という人にいい。
背面は非常にシンプル。モードダイヤル、円形の十字キー(左右を露出補正などに割り当て可能)、ズームレバー、そして再生とメニューボタンのみなので、ほとんどの機能はメニューから辿ることになる。かなり煩雑である。
マクロモードもメニューから(ただし、近すぎてピントが合わなければ自動的にマクロ域に切り替わる)だ。
メニューは撮影設定と画質設定に分かれている。
撮影設定にはフォーカス、AFエリア(自動追尾AFが追加された)、ブレ軽減、AF補助光といった項目が、画質設定には画質や画像サイズのほか、ホワイトバランス、ISO感度、露出補正・測光方式などがある。
圧巻は画質設定の後半。EXILIMならではの細かい設定が用意されているのだ。
まず「ダイナミックレンジ」。感覚としてはニコンの「D-lighting」やソニーの「Dレンジオプティマイザー」に近く、暗部を持ち上げることでダイナミックレンジが広くなったように見せるもの。コントラストの強い被写体を撮るときにいい。
次は「美肌」。肌色に対してノイズ軽減処理をしてくれる。
さらにお馴染みのカラーフィルター、シャープネス、彩度などが用意されている。
ベストショットモードでは人物、風景といった一般的なものから、カラーフィルタを使って色を強調する夕日といったデジカメならではのもの、名刺やホワイトボードを撮ると自動的に矩形を認識して正面からの絵にしてくれるビジネスショットに加え、1枚の画像に2枚か3枚の写真をレイアウトして配置してくれる「レイアウトショット」と、被写体を自動追尾してくれる「オートフレーミング」が追加された。
オートフレーミングは画像サイズが3Mになるが、半押しした状態で捉えた被写体を追ってくれるので面白い。
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