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ヤマハ、“歌声”のリアリティにこだわったブックシェルフスピーカー「Soavo-2」

ヤマハが「Soavo」(ソアヴォ)ブランドのHi-Fiブックシェルフ型スピーカー「Soavo-2」を発売。“歌声”の再現にこだわるというSoavoのコンセプトはそのままに、ボーカル帯域のリアリティとステージ感の向上を狙っている。

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 ヤマハは2月16日、ハイエンド向けHi-Fiブックシェルフ型スピーカー「Soavo-2」を3月中旬より販売開始すると発表した。価格は12万6000円(1台)。

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Soavo-2

 フロアスタンド型の「Soavo-1」と同じく、イタリア語のSoave(優美な)とVoce(声・歌声)の造語からくるネーミング「Soavo」(ソアヴォ)を冠する新製品は“歌声”の再現にこだわるというコンセプトはそのままに、ボーカル帯域のリアリティとステージ感の向上を狙っている。

 リアルな肉声美を追究するため、2ウェイ・バスレス型の構成を採用。120ミリ径のフェライトマグネットを搭載した160ミリ径のA-PMD(Advanced Polymer Injected Mica Diaphragm)ウーファーは微細入力への反応を高めるためにあえて非防磁仕様とし、ユニット自体の“鳴き”を極限まで追求するアプローチがとられている。

 ウーファーユニットがボーカル帯域も受け持つため、A-PMDのコーンは完全に新設計された。肉声の張りを実現しながらも、スムーズな特性を持たせるために、2つのRをつなげた独特のコーン形状となっている。また、天然ゴムに最も近い物性をもつSBR(スチレンブタジエンラバー)のサラウンドは、帯域エネルギーのバランスを整え、粘りとコシのあるサウンドを生み出している。

 Soavo-1と統一感を持つヨーロピアンテイストあふれるデザインのキャビネットは、Soavo-1と同じく平行面をまったくなくしたスタイル。サイズに見合った箱の響きを確保するためにあえてスラントパーティションとバーチカルラダーは補強は行われておらず、バッフルボードと板材の厚みでチューニングが施されている。

 ネットワークには透明感を重視して英ICW製の特製ポリプロピレン・フィルム・コンデンサー「Clarity Cap」を搭載。Soavo-1に採用されているSolem製に匹敵する高S/Nを実現するほか、ボーカル帯域の密度感を高める役割も果たしている。また、大型の空芯コイルの採用も高S/Nとボーカル帯域の鳴りの自然さを向上させている。

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SPS-900との組み合わせ

 サイズは220(幅)×380(高さ)×353(奥行き)ミリ(端子含む)、9.6キロ。フィニッシュはリアルウッド(バーチ/樺材)のオープン塗装仕上げで、カラーはバーチ(MN)とブラウン(MB)が用意される。

 専用スタンド「SPS-900」も同時に販売される。スピーカー固定部は鉄材を利用したサンドイッチ構造で、木材・単色塗装仕上げ。価格は4万2000円(1組)。サイズは360(幅)×600(高さ)×415(奥行き)ミリ、6.5キロ。カラーはシルバー。

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