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同名のヒット曲をモチーフにした切ない兄妹愛――「涙そうそう」新作DVD情報

沖縄に生まれ育ったニィニィと、血のつながらない妹。両親に先立たれ、助け合いながら生きてきた2人に過酷な運命が待ち受ける。妻夫木聡、長澤まさみ、旬の俳優共演による涙・涙の感動作。

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涙そうそう スタンダード・エディション

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 1998年、BEGINが作曲したメロディに森山良子が詞をのせ、2001年に夏川りみによるカバーで大ヒットした「涙そうそう」。この名曲をモチーフにした感動作が、3月23日にスタンダード・エディションとスペシャル・エディションの2種類でDVD リリースされる。

 スタンダード・エディションは土井裕泰監督と主演の妻夫木聡、そして方言指導を担当したFM KOZAのDJ、宮島真一が参加したオーディオ・コメンタリーのほか、予告、特報、完成披露と初日舞台挨拶風景を収録。価格は3990円。

 一方のスペシャル・エディションは豪華デジパック仕様の2枚組で6090円。「涙そうそう」のミュージック・クリップ、「三線の花」「エイサー」「ナークニー」「涙そうそう」に乗せたメイキング&名場面集「メモリー・オブ・涙そうそう」、TBSの特番としてオンエアされたドラマ「あなたの涙そうそう」の特典映像に加え、特製ブックレットも封入。

 沖縄本島。自分の飲食店を持つため、ひたむきに働いている洋太郎の元に、沖縄の高校に合格した妹のカオルが島からやって来る。洋太郎が8歳の頃、母の再婚で妹になったカオル。ところがその後、父親が蒸発し、母親とも死に別れた2人は、助け合いながら生きてきた。洋太郎のボロアパートで5年ぶりに同居生活を始める中、洋太郎が詐欺に遭い、店の開店資金を騙し取られるという事件が発生して……。

 高校生になって久しぶりに再会したカオルをまぶしそうに見つめながらも、兄としての距離感を保とうとする洋太郎。洋太郎から恋人を紹介され、ちょっと寂しそうな表情を浮かべるカオル。演じるのは、現在の日本映画界を牽引する「どろろ」の妻夫木聡と「ラフ」の長澤まさみ(ニィニィと甘えるまさみちゃんがとにかく可愛い!)。血のつながらない兄妹が、男女の愛へと揺れ動く微妙な心理をナチュラルに体現している。また、小泉今日子、橋爪功、平良とみ、船越英一郎ら、味のある役者たちが作品に奥行きを与えている。

 「いま、会いにゆきます」の土井裕泰監督は、男女の心の機微はもちろん映像美にも定評があるだけに、今回も贅沢に捉えた沖縄の青い空と海が印象的だ。庶民の日常生活を丁寧に描いたことも好感がもてる。

 「涙そうそう」は“涙がとめどなく流れる、ボロボロ止まらない”という意味で、それには“泣きたいときは思いっきり泣けばいい”という思いが込められている。このタイトル通り、涙へと帰結するラストは切なくも優しい気持ちになれるはず。

関連サイト:http://www.nada-so.jp/(公式サイト)

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