BDプレーヤー内蔵のハイエンドオーディオラック、シャープ
シャープはホームシアターシステムの最上位モデルとしてBDプレーヤーを内蔵した「BD-MPC70」を発売する。“フラグシップAQUOS”こと「AQUOS R」とマッチする2.1chシステムも用意。
シャープは2月20日、ホームシアターシステムの最上位モデルとして「BD-MPC70」を6月25日より販売開始すると発表した。受注生産で価格は105万円。液晶テレビ「AQUOS」とマッチするシアターラック「AN-ACR1」「AN-ACS1」も発表され、こちらは3月10日より順次販売開始される。価格はオープンで、実売想定価格はAN-ACR1が25万円前後、AN-ACS1が20万円前後。
BD-MPC70は1ビットデジタルアンプ搭載のサラウンドアンプを中心とした7.1chサラウンドシステム。センターユニットには“録画もできるBDプレーヤー”こと「BD-H1P1」(関連記事)と同等のBlu-ray Discプレーヤーを内蔵しており、導入するだけでBDビデオやDVDビデオがサラウンドで楽しめる。
1ビットデジタルアンプは同社最上位モデル「SM-SX300-H」と同様に11.2MHzの高速スイッチで1ビット信号を増幅するほか、大型のEIコアトランス2個と大容量のブロックコンデンサーを4基搭載することでパワフルな再生音を実現する。バーブラウンのD/Aコンバーターのほか、DSPには32ビットフローティングピントタイプの高精度タイプを採用するなど、高品位なオーディオパーツを搭載する。最大実用出力はフロント25ワット×2、センター25ワット、サラウンド25ワット×2、サラウンドバック25ワット×2の合計175ワット。
フロント/サラウンドスピーカーの4本は新設計のトールボーイ型。フルレンジスピーカーを上向きにセットすることで、音が同心円状に放射するように工夫されているほか、キャビネットの不要な振動を抑制するためにスピーカーユニット背面に鉄芯を固定し、フレームをゲル状のリングで支えるフローティング構造が採用されている。
センタースピーカーとサラウンドバックには、コンパクトな球形キャビネットタイプを採用。サブウーファーは250ワットのデジタルアンプを内蔵する英KEF製で、引き締まった低音を再生する。ソースにあわせて好みの音質を選択できるサウンドモードと、サブウーファーのレベル調整機能を備えるが、各種の音質回路をキャンセルするピュアダイレクトモードも用意されている。
センターユニットに搭載されているBDプレーヤーはAQUOSファミリンク」(関連記事)に対応しており、AQUOS側からの操作が可能だ。BD/DVDビデオのほか、BR-RE(Ver2.1)とBD-R(Ver1.1)、DVD-RAM、DVD-R/RW、DVD+R/RWの読み込みも可能だ(CPRM対応)。
描画エンジン「1080p対応画像エンジン」を搭載しており、BDビデオの再生時には液晶テレビ AQUOSに最適な処理を行い、1080pのHDMI出力が可能なほか、DolbyDigital/Dolby TrueHD/DTS-HSの各サラウンドフォーマットに対応し、迫力のある映像とサウンドが楽しめる。
入力端子には角型光デジタル×2、アナログ音声×2、マイク(自動音場調整用)×1を備え、出力端子には映像(ピンジャック)×1、Sビデオ×1、D×1、HDMI×1、デジタル音声×1、アナログ音声×1、ヘッドフォン×1、スピーカー×7、サブウーファー×1を備える。
AN-ACR1とAN-ACS1はAQUOS Rシリーズにマッチする、ピアノブラックを基調としたラック一体型2.1chオーディオシステム。両製品の違いは対応するテレビのサイズで、AN-ACR1は65V〜52V、AN-ACS1は52V〜42Vの画面サイズを持つ製品に対応する。天面幅はAN-ACR1が1580ミリ、AN-ACS1が1300ミリ。
アンプはいずれもBD-MPC70と同じ11.2MHzの高速スイッチを行う1ビットデジタルアンプで、出力はフロント25ワット×2、サブウーファー100ワット×1の合計150ワット。スピーカー構成は指向性に優れた2.5ソフトドームツィーターと、専用設計の10センチウーファーの組み合わせ。
HDMIコントロールを利用した操作システム「AQUOSファミリンク」にも対応しており、映画放送時には「シネマモード」など、放送内容に応じたサウンドモードが自動選択される。2.1ch構成だが背後や側面からも音が聞こえるように再生する「Dolby VirtualSpeaker」を備えるほか、ワイド感の拡張や低音の強調などが行える「Audistry」(関連記事)も実装されている。
関連記事
- カラーとサイズのバリエーション豊富なパーソナルAQUOS「D」
シャープはパーソナル向け液晶テレビAQUOS 「D」シリーズを発表した。新デザインのボディには3色のカラーバリ、3つの画面サイズが用意される。32VモデルにはフルHD液晶パネルを搭載したタイプも。 - シャープ、フルHD倍速駆動パネルを搭載したフラグシップAQUOS「R」
シャープが液晶テレビ「AQUOS」に新たなフラグシップとなる「R」シリーズを発表。フルHDでは初の市販化という120MHzの倍速駆動パネルを搭載するほか、コントラスト比も従来比50%アップさせた。 - 32V型でフルハイビジョン、シャープが「AQUOS」新モデル
シャープは12月12日、32V型フルハイビジョンパネルを搭載した「AQUOS Gシリーズ」2機種を発表した。32V型でフルHD解像度の液晶パネルを使用するのは業界初。 - シャープ、録画もできるBDプレーヤー「BD-HP1」
シャープがBDプレーヤー「BD-HP1」を発表。チューナー非搭載のプレーヤーだが、AQUOSファミリンクに対応しており、テレビ側チューナーを利用しての録画が可能。ハイビジョンレコーダーからのムーブもOK - 「写真をハイビジョンで楽しむ」レコーダー、シャープから
シャープがハイビジョンデジタルレコーダーの新製品5モデルを発表。上位機種には携帯電話などで撮影した画像をワイヤレスで受信し、テレビで楽しめる「フォトシステム」を搭載した。 - 2007 International CES:“動画解像度の改善”がキーワードとなる今年の液晶テレビ
「International CES」前日のプレス向け発表会。今年の液晶タイプを主力とするテレビメーカーの元気がいいが、初日に登場した全ての液晶テレビメーカーが、2007年モデルにおいて液晶パネルの倍速駆動と中間フレーム生成技術を投入するとアナウンスした。 - International CES:「世界一」が出迎えるシャープブース
シャープブースは予想通り、“世界最大”108インチAQUOSが来場者を出迎える。驚くような新製品の展示はないが、IrSimple対応のデジカメとAQUOSを組み合わせたデモが。え、シャープがデジカメ? - 2007 International CES:シャープ、「世界最大」の108インチ AQUOS
米SharpはInternational CESのプレスカンファレンスにおいて、「世界最大」となる108インチの「AQUOS」を発表した。まずは北米市場向けに展開する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.