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ハイエンドオーディオは大変LifeStyle Weekly Access Top10

「ハイエンド」と名乗るオーディオ機器には、確かにそれに見合った魅力がある。ただ、価格以外のハードルもあるようで……。

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 先週のトップは麻倉氏のインタビュー連載。最近盛り上がりをみせる高級オーディオの世界をテーマに、「ハイエンドオーディオとは何か?」を語ってもらった。

 テーマにふさわしい場所でということで、今回のインタビューはハーマンインターナショナルの試聴室で行なった。麻倉氏も「現代の音楽再生装置としては傑出した1台」と述べるJBLのハイエンドスピーカー「Project EVEREST DD66000」でオーディオを楽しみ、テンションを高めてからのインタビューで、“麻倉節”もいつも以上にさえ渡った。

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Project EVEREST DD66000のサウンドを楽しむ麻倉氏

 筆者も製品の発表時に一度Project EVEREST DD66000のサウンドを体感しているが、試聴室というきちんとセッティングされた場所で楽しむサウンドはまったくの別物(発表会はホテルの一室で行われた)だった。

 スピーカーに限らずオーディオ製品を試聴すると、たいていは「低音がブーミーだが、中域の伸びが素晴らしい」など何らかの特徴的な部分に意識がいくものだが、Project EVEREST DD66000は絶大な存在感を誇りながらも、あまりにもナチュラル。ただただ発する音に身を任せてしまい、結果として「すごいですね」などという月並みな感想しか口に出せなくなってしまう。

 素晴らしいスピーカーだが、お値段も1本315万円と素晴らしい(受注生産のエボニーとメイプルに至っては346万5000円だが、この製品を買う人にとっては30万円程度の金額差はあってないもののような気がする)。もし仮に筆者が一念発起して購入したとしても、住んでいる賃貸の2LDKにはおく場所がないし、ムリにおいたら床が抜けかねない(サイズは965×1109×469ミリ、重さはなんと1つ137キロ)。

 どうにかこうにか置く場所をひねり出したとしても、最後には家に入れられるか、という問題が残る。「サイズがサイズなので、玄関から入らないことも多いです。そのときは、ピアノと同じように窓から搬入することになりますね」とはハーマンインターナショナルの担当者。

 ハイエンドオーディオは大変だ……。

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