欧州HD DVDプロモーショナルグループ発足、第2世代プレーヤーも発表:CeBIT 2007
HD DVDプロモーショングループは、ドイツで開催中の「CeBIT 2007」会場で「HD DVDプロモーショナルグループ」の設立を発表した。合わせてHD DVDプレーヤーの新製品および2007年リリース予定の主要な映画コンテンツを紹介。
HD DVDプロモーショングループは3月15日(現地時間)、ドイツ・ハノーバーで開催中の「CeBIT 2007」会場で、「欧州HD DVDプロモーショナルグループ」の設立を発表した。合わせてHD DVDプレーヤーの新製品および2007年リリース予定の主要な映画コンテンツを紹介している。
欧州HD DVDプロモーショナルグループは、北米プロモーショナルグループの欧州版。日本のプロモーショングループとも連携し、HD DVDの品質や価値を啓蒙していく。参加企業は、StudioCanal、Universal、東芝、Microsoftなどで、今後は欧州や全世界から映画スタジオや家電メーカー、IT企業などが参加する見込み。東芝では、今回の発表により、全世界的なHD DVDのプロモーション体制が整ったとしている。
同時にHD DVDプレーヤーの第2世代商品として、1080P対応の「HD-EP10」が発表された。価格は699ユーロで、ラインアップ上はエントリーモデルの「HD-E1」(599ユーロ、1080i出力)とハイエンドの「HD-XE1」(899ユーロ、1080P出力)の中間に位置する。2007年5月に欧州市場で発売する予定だ。
一方のコンテンツ面では、2007年第一四半期までに100タイトル以上、12月までに約300タイトルの映画ソフトを欧州で発売する予定。具体的には、「Stalingrad」(Enemy at the Gate)や「2 brothers」「Les Choristes」などの欧州タイトルにくわえ、「Babel」「Casino」「Charley and Chocolate Factory 」「The Matix Trilogy」「World Trade Center」といったハリウッドの映画コンテンツが挙げられている。
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