トヨタ、自動地図更新機能を備えた「G-BOOK mX」を開始
トヨタ自動車はテレマティクスサービス「G-BOOK Alpha」を「G-BOOK mX」として刷新。自動地図更新機能やプローブを利用した渋滞予測機能などを提供する。
トヨタ自動車は4月10日、同社のテレマティクスサービス「G-BOOK Alpha」を「G-BOOK mX」として刷新、対応HDDナビゲーションシステムを5月以降に販売する新型車に順次搭載していくと発表した。無料で利用できるG-BOOK mX(ユーザーが携帯電話を接続する必要あり・通信料はユーザー負担)と車載通信機を利用するG-BOOK mX Proが用意される。G-BOOK mX Proは初年度無料で、翌年以降は年間1万2000円の利用料金が必要。
既存のG-BOOK Alphaに比べ、全国の高速/有料道路と自宅及び目的地周辺の一般道路地図をネットワークから更新する「マップオンデマンド」のほか、G-BOOK mX搭載車同士の情報を分析・反映することで高精度な渋滞予測を行う「プローブコミュニケーション交通情報」といった運転支援機能が新たに追加された。
G-BOOK mX Proでのマップオンデマンドでは車載通信機器を利用することから、常時自動的にデータの更新が行われるようになっており、高速/有料道路については新規開通の約一週間後には地図に反映されるというレスポンスの早さが特徴だ。また、インターネットを通じて地図データを提供し、それをユーザーがCD-Rに焼き込み、対応ナビにセットすることで地図更新が可能となるサービスも提供される予定。
そのほか、事故の際に被害が大きくなる傾向のある一時停止交差点について、その存在を対応ナビから案内する機能を提供する(2007年春現在は東京23区、横浜市、名古屋市、大阪市の各地域で利用可)ほか、夏に発表される予定の新型車では地図情報と車載カメラの組み合わせによって、一時停止線までの位置を検出しドライバーへ注意を促すシステムも搭載される。
既存のG-BOOK Alphaでは有償サービス利用時のみの設定となっていた警察・消防への緊急通報サービス「ヘルプネット」がG-BOOK mX/mX Pro対応車については、新車登録から3年間標準サービスとしてで提供される。4年目以降も2年ごとに1050円の登録料を支払うことで利用できる。
G-BOOK AlphaならびにG-BOOK Alpha Proのサービスも継続して提供されるが、料金体系が変更され、5月以降はG-BOOK Alphaが無料、G-BOOK Alpha Proが年間1万2000円と2パターンに簡素化された(G-BOOK Alpha Proのハンズフリー電話はオプション設定)。
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