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第71回 動物園と散歩の関係今日から始めるデジカメ撮影術(4/4 ページ)

動物園は大人になってからでもなかなか楽しい場所。鳥もは虫類もほ乳類もいる動物園は、被写体の宝庫でもあり、撮影散歩にも非常に向いてる。今回は、動物園で動物を撮る基本を。

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細かいイベントスケジュールを把握しておくとなおよし

 動物園で動物を楽しむコツはいろいろあるけれども、やはり一番大事なのは、撮影のタイミング。動物は「勝手にやりたいようにやってるだけであり、人間のリクエストに応えるために生きてるわけじゃない」。思うようにこっちを向いてくれないし、「あ、さっきのポーズをもう一度」と願ってもやってくれない。

 そこでいいところを撮りたいなら、ひとつひとつの動物とじっくり向き合うこと。せっかくだから、全部の動物を少しずつ観るよりは、多少見逃すヤツがいても、ひとつひとつの動物に時間をかけてゆっくり楽しみたい。さすればいろんな表情を見せてくれるだろう。どうしても撮りたい動物が昼寝してたら、時間を少しあけて出直すくらいの気持ちで。

 そうすれば、

 麻布をかけているオランウータンにしか見えなかったのに、じっと観てたら子供がひょこっと顔を出して、子育て中だったのが分かった、とか。

 普通のトラの写真でも、毛づくろいしている姿を見たら「やっぱり猫科だ」というのがよく分かったりとか。いろんな仕草を撮れる。

 あらかじめスケジュールが分かっているとなおよい。今回は午後2時からレッサーパンダにリンゴをあげるよ、っていう情報を教えてもらってたので、ちょっと前から待ってたのだ。そうしたら撮れました。

林檎のかけらをもらって喜ぶレッサーパンダ

 他のレッサーパンダは普通に食べてるのに、コイツだけは必ずもらったあとに立ち上がって、手で持って食うのである。面白すぎ、というかあまりに可愛いのであと2枚どうぞ。

 ちなみに、日陰でなおかつおなかが黒いので、-1.3の露出補正をかけて撮影してある。最後の写真は、普段の食べ物である笹を食らう図。こちらは-0.7の露出補正だ。

 動物は動物で1日のサイクルで生活しているもの。サイクルがうまく合わないと、寝てる姿しか撮れないこともあるが、うまく時間を合わせていけばこんなシーンも撮れる。

 暖かく散歩に向いた季節。ぜひ動物園にも足を伸ばしてみよう。

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