地デジ性能アップ、Bluetooth対応のHDDカーナビ「Strada F」:Strada Link
松下がHDD搭載カーナビ「Strada F」の新製品を発表。受信性能を高めた地デジチューナーを搭載したほか、携帯を含めたAV機器との連携も「Strada Link」として強化した。
松下電器産業 パナソニックオートモーティブシステムズ社は5月15日、HDDカーナビゲーションシステム“Strada”Fクラスの新製品を6月11日より順次販売開始すると発表した。
MDデッキを備えた最上位モデルの「CN-HDS965TD」、2DINタイプの「CN-HDS945TD」、オンダッシュタイプの「CN-HDS915TD」が用意され、価格はCN-HDS965TDが35万4900円、CN-HDS945TDとCN-HDS915TDが34万4400円。オプションのBluetoothユニット「CY-BT200D」が2万1000円。
製品名 | ディスプレイ(解像度) | タイプ | 地デジチューナー | MDデッキ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|
CN-HDS965TD | 7Vワイド(ワイドVGA) | インダッシュ | ○ | ○ | 35万4900円 |
CN-HDS945TD | 7Vワイド(ワイドVGA) | ―― | ○ | × | 34万4400円 |
CN-HDS915TD | 7Vワイド(ワイドVGA) | オンダッシュ | ○ | × | 34万4400円 |
Strada Fは2006年モデルから地上デジタル放送チューナーを標準装備し、車内での地デジ/ワンセグの受信を可能としていたが、「カーナビの大きさのディスプレイではワンセグは見にくい。地デジは映像がキレイだが受信エリアが狭い」との要望に応えるべく、新製品は新チューナーユニットで地デジの受信感度を高めた。
新チューナーユニットは、同社が2月に販売開始した単体チューナー「TU-DTX300」と同様、アンテナとチューナーもそれぞれ4基用意し、4つのアンテナの間に生じる電波強度差を順位付けし、独自のアルゴリズムで重み付け合成することで電波受信を最大化させる。
これにより、受信可能距離(送信アンテナからの距離)は既存製品比の1,8倍に延長された。山間部やビル街など地形的に電波の弱くなってしまう状況に対しては効果を発揮できないが、平坦な地形では大きな効果を発揮する。また、高速走行時での受信安定性も向上しており、理論的には時速190キロでも安定した受信が行えるという。
デジタル放送の選局についてはラテ欄形式のEPGが利用可能。タッチパネルでそのまま番組情報の確認と選局が行える。文字サイズの2段階切り替えも可能となっており、「ビエラ的なインタフェース」(同社)で利用できる。描画に利用されるPEAKSプロセッサーそのものは既存製品と同一だが、ソフトウェアは4アンテナ×4チューナーに対応するようアップデートされている。
各種AV機器との連係についても「Strada Link」の名称で強化が行われた。Bluetoothに対応しており(別売ユニット「CY-BT200D」が必要)、対応携帯電話を利用してのハンズフリー通話や音楽再生が行える。CY-BT200DのBluetoothバージョンは1.2で、対応プロファイルはHSP/OPP/AVRCP/A2DP。
SDメモリーカードに保存されたSDオーディオやDVDビデオ、CD、MD(MDはCN-HDS965TDのみ)の再生のほか、別売ケーブル(CA-DC300D)を使用すればiPodを接続して、ナビ本体からiPodの操作も行える。
また、6月オープン予定のユーザー用コンテンツサイト「おでかけストラーダ」からドライブデータなどをSDメモリーカード経由で本製品へ持ち込むことも可能だ。おでかけストラーダはデジタルテレビ向けポータルサービス「アクトビラ」でも提供されており、薄型テレビ「ビエラ」経由で情報を入手することもできる。
DSPによってポータブルオーディオプレーヤーのD-Snap Audioに採用されている「リ.マスター」と同等の圧縮音源補完技術が搭載されているほか、回路の見直しにより歪みの低減とS/N比の向上を実現した。ドルビーデジタル/DTS対応の5.1chサラウンドプロセッサーも備える。
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