HDMIを搭載した低価格モデル――ビクター「LT-26LC8」:パーソナルサイズ液晶テレビ特集(1/2 ページ)
日本ビクターの「LT-26LC8」は、同社製品のなかでもエントリーモデルに位置する低価格機だ。コストパフォーマンスの高さに着目しながら試用した。
日本ビクターの「LT-26LC8」は、同社製品のなかでもエントリーモデルに位置する低価格機だ。基本的にはコストパフォーマンスの高さに着目したいが、実際に使ってみると機能面では割り切った仕様になっていることもわかる。
外観は、シルバーとブラックのツートンカラーで、画面の周囲はマットなブラックになっている。独特のスタイルは、DVDレコーダーを含めた最近のビクター製品共通のテイストであり、同社製品を所有している人には馴染みやすく、相性もいい。外形寸法は671(幅)×511(高さ)×117(奥行き)ミリ。画面は固定されたタイプだが、重量は約13.8キロと大人なら一人でも十分に動かせる重さだ。
インタフェース類は側面に向けて配置されている。ビデオ入力は4系統あり、「ビデオ1」がD4端子、「ビデオ2/3」はS端子付き、「ビデオ4」はコンポジット音声入力が付いたHDMI端子だ。PC用のインタフェースは搭載していない。
不思議なのは、B-CASカードスロットの奥にHDMI+コンポジット音声入力があること。B-CASカードのスロットもカードが奥まで入るタイプではないため、抜き差しのときには気をつけなければならない。もっとも、通常の使い方ならケーブルの抜き差しを頻繁に行うことはないと思われる。
付属のリモコンはビデオ1〜4の専用ボタンがあり、外部機器をよく使う人にとっては有り難い仕様だ。リモコンでポンポンと入力を切り替えられるアナログ的な使いやすさは、他社も見直してほしいところ。たとえば学習リモコンに切り替えてマクロ機能を使いたい時などは、「入力切り替え」ボタンのトグル動作(押すたびに順次入力が切り替わる」では外部入力を一発指定できない。しかし各入力に専用ボタンが用意されていると設定が楽である。
液晶パネルは、WXGAのハイビジョン対応。動画の解像感は少し甘い印象だが、エントリーモデルとして考えると画質は及第点だ。特定の色が強調されることはなく、DVDなどSD画質のソースも大きな破綻なく表示できる。色遣いはナチュラルで、同社の上位機にも通じるテイストである。また、画質設定もこのクラスとしては充実していた。
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