大画面テレビ、今年は安くなる?:+D Voice
今回のお題は「今、ほしい薄型テレビのサイズは?」。結果はご覧の通り。40〜50インチを頂点に見事なカーブを描いた。
毎度お馴染み“お手軽アンケートツール”「QUICK POLL」。前回のお題は「今、ほしい薄型テレビのサイズは?」。結果はご覧の通り、40〜50インチを頂点に見事なカーブを描いた。
この傾向はメーカー各社が打ち出している今年の製品戦略と同じだ。各社は大型テレビの構成比を増やしていく方針で、販売単価の上昇につなげたい考え。薄型テレビの大型化は、需要と供給が一致した“時代の流れ”といえそうだ。
もっとも、今回のアンケートはあくまでも「ほしい」サイズであり、現実よりも希望を優先した結果だろう。設置場所や値段といった別の理由で大画面テレビをあきらめるケースも多いはず。とくに価格に関しては、薄型テレビの価格下落傾向は続いていても、40インチ以上となるとプレミア感もあって簡単に手を出せるレベルではない。
しかし、かつての32V型や37V型のように、徐々に値下がりしていくのは自然な流れだ。たとえばシャープは、先日の決算発表で「今期は40V型クラスの値下がり」を予想。40V型クラスの具体的な値下がり率などは示さなかったものの、30V型以上の大型テレビで6%程度の価格下落を見越している。またソニーはもう少し幅が広く、「価格の下落は20〜25%程度と見ている」とした。
これらの数字は、あくまでも液晶テレビ全体の話だが、既にかなり安くなっている37V型以下より、高付加価値の40V型以上のほうが値下がり余地は大きいはず。メーカーが40V型以上の生産設備を整え、供給面の不安も少ない今年は、大型テレビのプライスレンジ引き下げにも期待できるかもしれない。
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