アカデミー賞2部門に輝くロードムービー――「リトル・ミス・サンシャイン」:新作DVD情報
人生に勝ち組、負け組はあるのか? てんでバラバラの家族がオンボロバスに乗って見つけたその答えとは? アカデミー賞の脚本賞と助演男優賞を受賞した、愛すべきロードムービー。
リトル・ミス・サンシャイン
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インディーズ作品ながら全米でスマッシュヒットを記録し、アカデミー賞の脚本賞、助演男優賞に輝いたロードムービー「リトル・ミス・サンシャイン」が、6月2日にDVDリリースされる。
特典はジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス両監督による音声解説、両監督の音声解説付き別エンディング集。
タイトルの“リトル・ミス・サンシャイン”とは、ちびっ子向けの全米美少女ミスコンテストのこと。田舎町アリゾナに住むフォーヴァー家の娘、オリーヴがこの地方予選を繰上げで突破し、決勝に進めることに。
お腹ぽっこりの、ちょい太めなメガネっ子にもかかわらず、ミスコンの女王に憧れるオリーヴは「キャ〜」と狂喜乱舞。オリーヴのためならと、一家は総出でアリゾナからコンテスト会場のカリフォルニアへと向かうが……。
この一家が変わり者ぞろい。勝ち組論者の父、ニーチェにかぶれて沈黙を貫く空軍パイロット志望の兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良じいちゃん、そんな彼らをまとめようと奮闘する母。
もちろん、道中では予想外のトラブル続き。みんなで一斉に車を押さないと走り出せないオンボロバスだったり、兄がパイロットの夢を絶たれたり、父親が出版の危機に陥ったり……。これらの問題に立ち向かう過程で、バラバラな一家の絆が再生していくという、いわゆるベタな家族モノである。
だが、ギリギリのブラックな笑いにニンマリし、彼らの右往左往ぶりを見守りながら、いつしか欠点だらけのこの家族が愛おしくなる。ミスを犯し、失敗を繰り返し、ひとつずつ解決していくことで、家族はまとまり前に進んでいく。徐々に変化する家族関係が丁寧にすくい取られ、じんわりと心に染みてくる。
オリーヴを演じたアビゲイル・ブレスリンちゃんはアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、祖父を演じたアラン・アーキンは見事、助演男優賞に輝いた。他にも、「恋愛小説家」のグレッグ・キニア、「イン・ハー・シューズ」のトニ・コレット、「40歳の童貞男」のスティーヴ・カレルら演技派が揃う。
人生に負け組・勝ち組は関係なし!そんな気持ちにさせられる愛すべき小品。必見です!
関連サイト:
http://movies.foxjapan.com/lms/(公式サイト)
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