ビクター、「世界最小」1.27インチ 4K2K D-ILAデバイス
日本ビクターが独自プロジェクター用デバイス「D-ILA」の新製品として、4K2K(4096×2400ピクセル)で、世界最小サイズを実現した「1.27インチ 4K2K D-ILAデバイス」を開発。
日本ビクターは6月20日、独自のプロジェクター用デバイス「D-ILA」(Direct-Drive Image Light Amplifier)の新製品として、フルHDを上回る4K2K(4096×2400ピクセル)解像度ながらも世界最小サイズを実現した「1.27インチ 4K2K D-ILAデバイス」を開発したと発表した。
同社は2000年に786万画素(3840×2048ピクセル)のD-ILAデバイス(「初期4K2K D-ILAデバイス)、2004年には885万画素(4096×2160ピクセル)の「4K2K D-ILAデバイス」を開発。後者は愛知万博の「スーパーハイビジョンシアター」にも採用された実績を持つ。
新たに開発された1.27インチ 4K2K D-ILAデバイスは画素ピッチを6.8マイクロメートルに微細化(2004年に開発された「4K2K D-ILAデバイス」の画素ピッチは9.5マイクロメートル)、4K2K表示デバイスとしては世界最小(同社)という対角1.27インチを実現した。
画素間ギャップは0.25マイクロメートルで開口率は93%以上。同時に配向乱れの低減や新配向技術などの採用によって液晶反射光の散乱や回折を低減させることで、従来比4倍というコントラスト比20000:1(デバイスコントラスト比)も実現している。
なお、本デバイスならびに本デバイスを搭載した4K2Kプロジェクターの試作機は米カリフォルニアで開催される展示会「Infocomm2007」に出品される。
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