沖電気工業は6月20日、ポータブル機器向けの16ビット オーディオコーデック LSI「ML2612GD」「ML2614HB」「ML2616HB」を発表した。従来より大幅な小型化に成功し、マイク周辺での設計自由度を高めている。
ムービー機能付きのデジカメや音声入力対応ポータブルオーディオなど、マイクを搭載するポータブル機器では、小型化/薄型化のニーズにともない、部品を高密度実装する必要性が高まっている。そのため、よりマイクに近い位置にオーディオコーデック LSIを実装し、他の部品からのノイズを受けにくくする必要があった。今回のML2614HB、ML2616HBは世界最小(同社)の2.0×2.5ミリを実現している。ML2612GDは4×4ミリ。
ML2616HBには、音声を回路でデジタル化し信号経路でのノイズを受けにくい特徴があるデジタルマイク用のインタフェースを搭載し、ML2614HBはアナログマイクインタフェースを備えた。さらに、ML2612GDは両方のインタフェースを装備している。
いずれも、1.65ボルトという低電圧での動作が可能。録音時には5バンドのプログラマブル・フィルターで最大5種類のノイズ除去ができるほか、ハイパス・フィルターの搭載で風切音を低減する。再生時には5バンドのイコライザーで音響補正を行い、音の明瞭度を高めた。
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