夏の紫外線から身を守れ!――「サンモニター」:橘十徳の「自腹ですがなにか?」第6回(2/2 ページ)
6月は、1年で最も紫外線も強い時期だ。太陽の光は人間にとって大切なものだが、過度に浴びれば毒にもなる。お肌のトラブルを防ぐため、時間によって刻々と変わる紫外線の量を「サンモニター」で計測してみた。
液晶画面の上にはUVセンサーがあり、紫外線はここで測定する。裏面の電池カバーの上には温度センサーも付いている。どこかに取り付けて使うときは、これらのセンサーを布などで覆わないように注意が必要だ。それにしてもUVセンサーというのをワタクシは生まれて初めて目にしたが、温度センサーに比べるとけっこう大きい。丸い穴の中に四角い白いセンサーが内蔵されていて、レンズで覆われている。センサー穴も意外と大きく、これなら太陽光をどの角度からも取り込みやすいだろう。
本体の側面には「SET」「MODE」「TEMP」「DETECT」と4つのボタンが用意されていて、デジタル式の腕時計のようにこれらのボタンを組み合わせて操作する。また、液晶画面の下にはバックライト照明を付けるための「EL」ボタンも配置されている。よく考えてみると、果たしてこの機器を暗い中で使う必要があるのかとちょっと疑問に思ったが、日陰などで設定を確認するときのために、一応バックライトはあった方がいいのかもしれない。
紫外線が強くなるとシグナルでお知らせ
絶縁フィルムを抜いて電源が入ったら、時間と日付を初期設定する。これで準備は完了だ。あとは本体を日の当たる場所に出して、時間表示モードのときに「DETECT」ボタンを押せば測定できる。紫外線の強さの指標としては、WHO(世界保健機関)が推奨している「UVインデックス」が液晶の下部に表示されるほか、上部には紫外線の強さを示す矢印のマークが5つ並んでいて、測定値が5段階表示される。レベル1(弱)はUVインデックス0〜2、レベル2(中)は3〜4、レベル3(やや強)は5〜6、レベル4(強)は7〜9、レベル5(極強)は10以上を意味している。
UVインデックスは1〜2は安心して過ごせる環境で、3〜7だと日焼け止めクリームや帽子着用を推奨、8以上だと日中の外出はできるだけ控えるように、とアドバイスされている。サンモニターの場合、レベル4で注意シグナルが鳴り、レベル5に達するとシグナルが5秒間鳴り続けるようになっている。
UV測定を10分おきに自動測定するようにセットすることも可能だ。これは日光浴など長時間使うときには便利である。うたた寝をしてもUVレベルが上がればシグナルで知らせてくれるので安心だ。このほか、付加機能としてアラームやストップウォッチ、カウントダウンタイマーなども装備されている。
測定値6.9が出てビックリ
実際にいろいろな場所や時間帯で測りまくってみたが、都市部でも正午近くになるとUVインデックスで3とか4という数値が頻繁に出て、けっこう紫外線が強いことがわかる。一度、雲ひとつない晴れた日に6.9という値が出てびっくりした。さすが6月だ。たとえ低地とはいえ、油断はできない。
サンモニターの使い勝手自体はとくに問題ない。不満な点は本体が少し大きいことと、防水処理がされていない点くらいだ。アウトドアで使うことが多いのだから、せめて防滴構造にはしてほしかったが、ボタンの部分も電池ケースもとくに水を避けるような作りになっていない。コストを考えれば仕方ないことかもしれないが、この点は少し残念だ。
たかが紫外線対策のためにこんな機器まで買うのは大げさかと思われるかもしれないが、ワタクシのような色白の方にはぜひオススメしたい。もちろん海水浴で肌を焼くときなども、この機器があれば焼きすぎの防止になるだろう。紫外線対策の強力な武器として、ぜひ活用していただきたい
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