第76回 マクロとミクロの関係:今日から始めるデジカメ撮影術(3/3 ページ)
どのデジカメにも「マクロ機能」ってある。要するに、近いところのものを撮る機能。料理や小物、小さいものをでかく撮りたいときにいいのだが、じゃあどのくらいデカく撮れるのか。普段は見られない世界が垣間見えるのである。
レンズ前0センチの世界
Powershot TX1はスーパーマクロモードにすると、「レンズ前0センチ」まで近寄れる。要するにレンズにくっつけて撮れるということ。でもそこまでレンズを近づけたら、光が入らなくて真っ暗で何も撮れないんじゃないかという気になる。
まあ、平らなところにレンズをくっつけて撮ろうと思うからいけないのであって、立体物なら何かしら横からの光で撮れるものだけど、0センチならではの被写体もあるんじゃないか。
と思って、葉っぱを撮ってみた。
窓ガラスに葉を張り付け、そこにレンズをくっつけて、透過光で透かしてみたのである。
この通り、思ったよりうまくいきました。光に葉脈が透けてます。
こんな遊びができるのもレンズ前0センチ。
続いて、家にあるいろんな液晶モニターを撮ってみた。
こんな風になる。
平面のはずの液晶モニターが歪曲して見えるのは、それはレンズのせい。コンパクトデジカメクラスだとどうしてもワイド側で樽型に歪んじゃうのだ。そこは目をつぶって、中央部だけを切り出して、「デジカメで液晶モニターのディテールに迫る!」集を見てみよう。
同じ液晶モニターでも微妙に違うのが分かって面白い。
テレビはさすがに巨大なだけあって、画素サイズも大きい。
同じ液晶モニターでも、画素の大きさや電極の置き方、黒い部分の大きさが全然違う。メーカーやサイズや形式が変われば、微妙に違いがでるのだ。こういうことって、こうやって拡大してみないと分からないもの。
700万画素以上のデジカメのマクロ機能でギリギリまで近寄って撮ると、肉眼では見えない、あるいは肉眼では気づかないところまで写る。
こういう普通じゃない写真もまたデジカメならではの面白さのひとつではないかと思う。
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