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インタビュー

オリンパス「E-410」で撮る水中写真――写真家 佐藤かな子写真家インタビュー(2/2 ページ)

ネイチャーやスナップを得意とする女性写真家の佐藤かな子さんが、オリンパス「E-410」を持って伊豆の海に潜った。従来は「E-330」で水中写真を撮り続けてきた佐藤さんにとって、より小型軽量のE-410はどう感じたか。

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陸と海の2つの世界を行き来して撮る

――「E-410による女性写真家展」での作品は、写真だけでなく、写真に添えた文章が印象的です。作品に文章を加えることは多いのですか?

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「E-410による女性写真家展」で展示した作品2

佐藤さん :物語性ということを意識して撮り、その手段として写真と文章を組み合わせることも少なくないです。作品創りをする時のイメージに、生まれた国カナダでの映像や幼少の頃の記憶が、ぼんやりと物語のように蘇ることがあるのですが、そのイメージを写真や文章で表現できればいいなと思います。私自身は特に水中写真の専門家とは思っていません。陸と海の2つの世界を自由に行ったり来たりできたらいいなと感じます。

――被写体のウツボがユニークです。

佐藤さん :言葉だけでウツボと聞くと、怖い、不気味、気持ち悪いといったイメージを持つ人が多いかもしれません。しかしよく見ると、いろんな表情を持った、チャーミングな生き物です。水中体験は、誰もがいつでも出来る訳ではありませんので、実はこんな世界もあるんだよ、ということを自分なりに伝えられたらいいなと思います。もし私の写真を見て、ウツボって結構カワイイじゃないと思っていただければ、嬉しいですね。

――水中写真の一眼レフ用の機材は高価で、一般の人にはハードルが高い印象があります。水中写真に興味を持つビギナーの方にメッセージはありますか?

佐藤さん :水中の機材は高価で、カメラ本体よりもお金がかかることがあります。私自身もスタートはコンパクトカメラからでした。ですから、まずは水と心地よく一体化し、ダイビングのスキルアップをすることが大事ではないかと思います。それから自分にとって負担のない、小さな防水カメラを手にしてみてはいかがでしょうか。デジタルカメラになってからはフィルム交換の問題もなくなり、水中撮影への入口は大きくなりました。波の下には、一度知ってしまうと抜けられないくらい、楽しくて非常に奥が深い世界があります。今後さらに水中写真を撮る人が増えてくることに期待しています。8月には個展を開きますので、興味のある方はぜひお越し下さい。

佐藤かな子作品展 『WATER COLOR DREAMS』

開催期間:2007年8月1日〜8月31日 9:00〜20:00(ラストオーダー19:30)

場所:Deco’s Dog Cafe 田園茶房 (※カフェでの作品展示です)

住所:東京都大田区田園調布2-62-1 東急スクエアガーデンサイト北館1F

http://www.hot-dog.co.jp/


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