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愛しているから殺した……その真相とは!?――「愛の流刑地」新作DVD情報

原作は“愛ルケ”の愛称で親しまれた渡辺淳一の同名ベストセラー小説。女の愛と性の貪欲さをうたったこの作品、果たして男性はどう見る!?

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 渡辺淳一のベストセラー小説を映画化した「愛の流刑地」が7月27日にDVDリリースされる。

 特典ディスク付きの2枚組で、特典映像は鶴橋康夫監督が未公開シーンを再編集した秘蔵映像「もうひとつの愛の流刑地〜菊治と冬香の愛の軌跡〜」、撮影風景やインタビューからなるメイキング、制作発表や初日舞台挨拶などのイベント映像集、劇場予告編、TVスポット集を収録。初回生産分のみアウターケース付きのデジパック仕様となっている。

 40代半ばの売れない小説家・菊治(豊川悦司)は、彼のファンだという人妻・冬香(寺島しのぶ)と激しい恋に落ちた。マンションの一室で情事にふける2人。そして「本当に私を愛しているなら殺して」という冬香の声に誘われるまま、彼女の首に手をかける菊治。冬香は息絶え、菊治は殺人犯として逮捕される。

 痴情のもつれの果ての殺人としてしか判断しない警察や検事に取り調べられながら、菊治は彼女との出会いから愛し合った日々までを回想していく。

 「愛しているから殺した」――そんな菊治に検事の織部(長谷川京子)は戸惑う。スキャンダラスな事件として世間の好奇な目にさらされながら、裁判が始まった。

 原作では冬香との出会い、死、そして裁判と時系列で進んでいくが、ここでは冬香絞殺というショッキングなシーンからスタート。その行為は故意か、過失か?冬香はなぜ「殺して」と言ったのか?また法はそれをどう裁くのか?TVドラマの演出家として40年以上のキャリアを持つ鶴橋康夫が、スリリングな愛のドラマとして仕上げている。

 冬香は死後も菊治の心を支配し続け、その存在はむしろ大きくなっていく。寺島しのぶが全身に色っぽさを漂わせ、豊川悦司もヒロインに溺れていく男の虚しさを見事に体現し、熱演している。

 最初から最後までセックスシーンも満載だが、キレイすぎて、いやらしさは微塵も感じられない。そこが、「失楽園」などこれまで大胆なラブシーンがウリになっていた渡辺淳一作品とは異なる点だろう。

 自分は狂おしいほどの恋愛をしたことがあるか?本当の幸せとは?女性はそんなことを考えさせられる。女性の愛情の深さと性への貪欲さが描かれているだけに、男性の反応も大いに気になるところ。鑑賞後は彼女の見方が変わるかもしれませんよ。

関連サイト:http://www.airuke-movie.com/index.html(公式サイト)

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