“おまかせiA”の知的8メガコンパクトデジカメ――LUMIX「DMC-FX55」
松下電器産業がコンパクトデジカメ「DMC-FX55」を発表。LUMIXおなじみの機能に加え、カメラが自動でシーンモードを選択する「おまかせiA」を搭載とまさに“設定知らず”。
松下電器産業は7月24日、LUMIXシリーズのコンパクトデジタルカメラ「DMC-FX55」を8月25日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万5000円前後。カラーはプレシャスシルバー/エクストラブラック/カクテルピンクの3種類。
新製品は2006年7月に発表されたDMC-FX50の後継機種。撮像素子のサイズは1/2.5インチと変わらないが、有効画素数は810万画素に向上した(DMC-FX55は720万画素)。自動的にカメラが撮影モードを選択する「自動シーン判別」機能を備えた「おまかせiA(インテリジェント・オート)」を新搭載する。
おまかせiAは既存モデルが備える「トリプル手ブレ補正」に加え、新搭載の「自動シーン判別」「顔認識」「クイックAF」という4要素から構成されており、モードダイヤルを「おまかせiA」に合わせておくだけで、多種多彩なシーンでキレイな写真がカンタンに撮影できる。
自動シーン判別は被写体との距離や明るさなどの情報をもとにカメラが自動でシーンモードを判断。「i人物」「iマクロ」「i風景」「i夜景」「i夜景&人物」および「標準(動き認識)」のシーンモードからその撮影に適したものが選択され、選択されたモードは液晶画面に表示される。
同時15人までを認識する顔認識機能も新搭載されており、被写体の移動をリアルタイムで追尾する。“半押し”の必要がない「クイックAF」機能も搭載した。ジャイロセンサーの情報から使用者がカメラを構えたかを予測し、シャッターボタンを押される前にカメラが自動的にピントをあわせることで、ピント合わせの時間を短縮している。
従来から定評のある光学式手ブレ補正(“トリプル手ブレ補正”)や、ISO1600〜6400の新高感度モード、被写体の動きを感知してISO感度を自動選択する「インテリジェントISO感度」も搭載し、撮影を多彩にサポートする。
レンズは光学3.6倍ズームのライカDC VARIO-ELMARIT(バリオ・エルマリート)を使用し、焦点距離は28〜100ミリ相当(35ミリ換算)となる。最大5.7倍(3Mバイト以下で記録)のデジタルズーム「EX光学ズーム」も搭載した。連写モードでは2Mバイト記録で最大7コマ/秒の撮影が可能。3インチの液晶は、外の明るさに応じて液晶の明るさをコントロールする「オートパワーLCDモード」を備える。写真をカテゴリーに分類してスライドショーが楽しめる「カテゴリー再生」や、写真にタイトルを入力できる「タイトル編集機能」も備えている。
本体サイズは94.9(幅)×57.1(高さ)×22.8(奥行き)ミリ。重さは約165グラム(バッテリー、メモリカード含む)。SD/SDHCメモリーカードとマルチメディアカード(静止画のみ対応)で記録できるほか、約27Mバイトの内蔵メモリも搭載する。
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