ポリフェノールもキープ、シャープが第4世代「ヘルシオ」発表
シャープが“ウォーターオーブン”「HEALSIO」(ヘルシオ)の新製品を発表。過熱水蒸気発生器を強化し、食材のポリフェノールも保てるようになった。
シャープは8月9日、“ウォーターオーブン”「HEALSIO」(ヘルシオ)の新製品を9月10日より販売開始すると発表した。ラインアップは、庫内容量30リットルの大型タイプ“HEALSIO PRO”「AX-2000」を筆頭に、26リットルタイプの「AX-HC4」、20リットルタイプの「AX-HT4」の3機種を用意。価格はいずれもオープンプライスで、実売想定価格はAX-2000が15万円前後、AX-HC4が11万円前後、AX-HT4が9万円前後。
「水で焼く調理器」をうたうヘルシオは単純に庫内を熱するのではなく、過熱した水蒸気を直接吹き付けることで調理を行う調理器具。300度以上にまで過熱された水蒸気が食材の表面に付着した後、水へ戻る際に凝縮熱が食品内部に伝わるため、表面を焦がさずに熱を伝える。また、食材の塩分や油分を押し流す効果も期待できる。
新製品は1350ワットの高出力ヒーターを搭載。従来330度までの過熱だった過熱水蒸気の温度を340度に向上させたため、シリーズ製品の減塩/脱油効果がさらに高められた。あわせて庫内の密閉度も高められたため、ほぼ無酸素状態(濃度0.1%)での調理が可能となり、食材のポリフェノールも多く残しながら調理できるようになった。
同社の実験によれば、塩ざけで減塩率約30%、とりのから揚げでカロリーを約58kcalカットという減塩/脱油(既存調理器具比)を実現した。ポリフェノールについては、焼きりんごで約25%、焼きピーマンで約13%多く保存したまま調理することができるという(既存調理器具比)。
料理研究家の高城順子氏と共同開発した「健康セットメニュー」も引き続き備えており、「1食で200グラム以上の野菜を摂取できる」、低カロリーな「蒸し物セット」、食物繊維を取りやすい「低カロリーセット」、塩分を控えめにした「低塩バランスセット」など345(AX-2000)の調理メニューを備えている。
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