「フルハイビジョンのビックバン」松下VIERA発表会
パナソニックが薄型テレビ「VIERA」シリーズの新製品を発表した。発表会では薄型テレビの市場動向説明に加え、CMに起用された小雪さん、綾瀬はるかさんが登場。
パナソニックは8月9日、「VIERA」シリーズの新製品として、フルハイビジョンテレビ7機種を発表した(関連記事)。発表会場にはパナソニックマーケティング本部の本部長・西口史郎氏が登壇し、薄型テレビの市場動向を語った。
西口氏によると、2006年度の薄型テレビ年間総販売台数は674万台を記録し、前年度に比べ139%増大したという(同社調べ)。また、内閣府による調査では、2007年3月時点で薄型テレビの世帯普及率は29.4%と“3世帯に1世帯は薄型テレビを所有”している状況となっており、来年の北京オリンピックや2011年のアナログ放送終了によって需要はさらに高まっていくとした。
同氏は、薄型テレビ市場でも特に37型以上のニーズが高まっていると指摘し、プラズマテレビに限れば2007年7月時点で販売台数の約6割が42V型を上回ると語った。また、大画面化に伴いフルハイビジョンのニーズも増えているとし、ハイビジョン放送の増加によって市場成長が加速するとの見解を示した。
さらに周辺AV機器のハイビジョン化について言及し、同社がラインアップするSDカード対応のビデオカメラやDVD/HDDレコーダーの“ディーガ”など、それぞれが相乗してハイビジョンの価値を高める「フルハイビジョンのビックバン」が起こっていると語った。また、その中で同社が取り組む、SDカードやHDMI端子などを利用してインタフェースの連携/簡易化を図る「ビエラにリンク」の発想が、ユーザーから高い評価を得ているとした。
また「ビエラにリンク」のさらなる展開として、「PZ750シリーズ」はビデオ・オン・デマンド(VOD)の「アクトビラ ビデオ」の視聴に加え、同社のカメラモニター付きドアフォン「どこでもドアホン」との連携にも対応している。「エンターテイメントからセキュリティメットワークまで、従来のテレビではできなかった新しいテレビライフが、新ビエラから始まる」(同氏)。
宣伝展開に関しては、春に引き続き女優の小雪さんがイメージキャラクターを務める。CMは、新ビエラのプラズマテレビに採用された、シーンによって明るさを自動調節する「自発光方式」を取り上げ、「“まぶしすぎない”テレビ」をコンセプトに制作したという。また「ビエラにリンク」の宣伝キャラクターとしてタレントの綾瀬はるかさんを新たに起用。小雪さんの妹役としてCMに登場する。
関連記事
- 松下、プラズマ“VIERA”最上位シリーズなど7製品を発表
パナソニックは、プラズマ“VIERA”の最上位シリーズ「PZ750SKシリーズ」を含む3シリーズ計7機種を9月に発売する。コントラストの改善やパネル寿命の延長にくわえ、新たに「アクトビラ」のVoDサービスに対応した。 - アクトビラ、デジタルテレビ向け動画配信サービスを開始
デジタルテレビ向けポータルサービス「acTVila」で、動画配信サービスが開始される。入会金・基本料無料のPPV方式。 - アクトビラ「デジタルテレビの標準サービスになりたい」
サービスが開始されたデジタルテレビ向けポータルサービス「acTVila」(アクトビラ)を運営するテレビポータルサービスが説明会を開催。アクトビラの狙いや今後のプランについて説明した。 - パナソニック「TH-42PZ700」に見るプラズマの進化
50型以下ではフルハイビジョン化が難しいとされたプラズマ方式にあって、他社に先駆けてそれを実現したパナソニック「TH-42PZ700」。リビングルーム需要の主戦場である40インチ台に投入された、非常に気になるテレビだ。今回はパネルの進化と新しい「低反射パネル」に着目して話を聞いた。 - 初の42V型フルハイビジョン――松下がプラズマ「ビエラ」新シリーズを発表
パナソニックがプラズマテレビ“VIERA”(ビエラ)の上位モデル「PZ700シリーズ」を発表した。初の42V型フルハイビジョンタイプを含む4モデルをラインアップ。4月27日から順次発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.