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レクター博士はなぜ殺人鬼になったのか?――「ハンニバル・ライジング」新作DVD情報

「羊たちの沈黙」で世界中の観客を魅了したカリスマ殺人鬼、レクター博士。幼少期のトラウマ、初めての殺人、そして人喰いと呼ばれる怪物への変貌…。誰もが知りたかったヤング・レクターの秘密がついに明かされる!

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ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション

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ベストセラー作家トマス・ハリスが生み出した世界で最も有名な殺人鬼、ハンニバル・レクター博士の過去に迫る「ハンニバル・ライジング」が、8月24日にスタンダード・エディションとプレミアム・エディションの2種類でDVDリリースされる。

スタンダード・エディションは121分の劇場公開版を収録し、特典はピーター・ウェーバー監督の音声解説、予告篇のみ。価格は2980円。プレミアム・エディションは9分長い130分の完全版を収録した2枚組。特典ディスクに未公開シーン集、メイキング、プロダクション・デザインの裏側、予告篇集など約40分を収録。価格は4179円。

 レクターの幼少期から青年期にかけてを描いた、いわゆる“エピソード1”的な内容で、物語は第2次大戦中のリトアニアにさかのぼる。ドイツ軍の爆撃で両親を亡くしたレクター少年は、逃亡兵たちによって妹ミーシャまで殺害されてしまう。九死に一生を得たレクターは孤児院に送られるが、おぞましいトラウマを抱え、孤独な青年へと成長する。やがて孤児院を脱走し、逃亡兵たちへの復讐を誓う。

 まずはパリの叔父の元を訪ねたレクター。しかし叔父はすでに死んでおり、その屋敷には美しき未亡人レディ・ムラサキが住んでいた。ムラサキに優しく迎えられたレクターは、日本の伝統文化に触れ、やがて医学校に通い始める……。

 原作者のトマス・ハリス自身が脚本を手掛け、監督は「真珠の耳飾りの少女」のピーター・ウェーバー。ヤング・レクターを「かげろう」「ロング・エンゲージメント」の新鋭ギャスパー・ウリエル、日本人レディ・ムラサキを中国の大物女優コン・リーが演じる。

 カリスマ性のある悪役レクターの片鱗が微塵もないとか、美形のギャスパー・ウリエルが煮ても焼いてもアンソニー・ホプキンスになるとは思えないとか、鎧を拝んだりするなどエキゾチック・ジャパンが炸裂だとか、本作に関してはマイナス意見が多い。

 確かに手放して面白いとは言いがたいが、ターゲットが次々と血祭りに上げられていく様子は緊迫感があり、サスペンス・スリラーとしてはクオリティが高い。ということで、後のレクターのことは余り考えず、本作単体で楽しむべし。

関連サイト:http://www.hannibal-rising.jp/(公式サイト)

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