血のダイヤが男たちの運命を狂わせる――「ブラッド・ダイヤモンド」：新作DVD情報
ダイヤの不正取引を巡る骨太な社会派サスペンス。他人事ではないアフリカ問題を「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック監督が斬る！
ブラッド・ダイヤモンド 特別版
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世界的に問題視されているダイヤモンド紛争をテーマにした社会派サスペンス「ブラッド・ダイヤモンド」が、9月7日にDVD とBlu-ray Discでリリースされる。
DVDは通常版（2980円）と2枚組特別版（3980円）の2バージョン。通常版の特典はエドワード・ズウィック監督による音声解説とオリジナル劇場予告編。特別版にはシエラレオネ内戦を取材したジャーナリストが紛争ダイヤの現状を追う“ドキュメンタリー：ダイヤを取り巻く世界”の他、レオナルド・ディカプリオが役作りについて語る“アーチャーを通して〜ディカプリオの挑戦〜”、メイキング、最前線のジャーナリスト、ミュージック・クリップ“SHINE ON EM BY NAS”を収録。Blu-ray DiscはDVD版に加え、23種類のフォーカス・ポイント（関連シーンの舞台裏映像）が次世代ディスクのみの特典映像として収録されている。価格は4980円。
内戦が続くアフリカのシエラレオネ共和国。漁師のソロモン（ジャイモン・フンスー）は、反政府軍RUFの襲撃で家族と引き離され、ダイヤ採掘場で強制労働させられる。ある日、大粒のピンク・ダイヤを発見した彼は、監視の隙をついてそのダイヤを森に隠すが、その直後に政府軍に捕らえられる。
ピンク・ダイヤの噂を耳にしたダイヤ密売人のアーチャー（レオナルド・ディカプリオ）は、裏から手を回してソロモンを釈放させ、ダイヤのありかを聞き出そうとする。しかし、ソロモンの関心は家族を捜し出すことだけ。そこで、アーチャーは、宝石商ぐるみの密売ルートを突き止めたい女性ジャーナリスト、マディー（ジェニファー・コネリー）の協力を得て、家族捜しを手伝うかわりに、ダイヤの場所へ案内するように持ちかける。
監督は「ラスト サムライ」のエドワード・ズウィック。「ディパーテッド」に続いて善悪入り混じるキャラクターを演じるレオ（アカデミー賞主演男優賞にノミネート）を筆頭に、コネリー、フンスーら役者陣がそろって力強い演技を披露している。
終わりの見えない内戦、恐怖とドラッグによって洗脳される罪なき少年兵。増え続ける難民。密売ダイヤが武器供給の資金源となり、それが一般のダイヤに紛れて我々、消費者たちの購買欲とつながってしまうという事実。硬派な社会派劇としても、手に汗握る銃撃戦あり、スリリングな駆け引きありの娯楽作としても、見応え十分の作品となっている。
アフリカを舞台にした「ルワンダの涙」（9月19日）、「ツォツィ」（10月5日）、「ラストキング・オブ・スコットランド」（10月5日）が続々とDVD化される。いずれも現地の生々しい状況を伝える問題作なので、あわせて鑑賞してほしい。
関連サイト：http://wwws.warnerbros.co.jp/blooddiamond/（公式サイト）
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